2015年1月8日

異物混入問題

何か悪魔に取り憑かれたように次々と公表されるマクドナルドの異物混入問題。昨年やはり大きな騒動になった、チキンナゲットの製造問題と並べて批評されるのは、同じ企業で発生した食品に関しての問題だからある程度仕方ないとは思うけれど、それぞれ問題の根幹は大きく異なりますよね。

上海でのチキンナゲット問題は、これは原材料から期限切れや不衛生なものを使うと言う根本的な問題。こちらは食品業としてあってはならない問題。方や異物混入問題のうち、青いビニールや透明なビニール片の混入については、製造上のプロセスの問題。ソフトクリームへのプラスチック片混入は、機会内部の部品の欠損と分かっているようなので、これもある意味不可抗力と言うか防ぐには難しい話。唯一よく分からないのが、人の歯が混入していたというポテトの問題で、これはまた別の問題のような気がします。

青いビニール破片に関しては、元々そう言う異物混入を発見しやすくするために青色のビニールを使用していたはずで、それが功を奏しなかったというのはプロセスの問題だと思うので、工場での改善が必要でしょう。混入していたビニールが工場内で使用していたものと同じものと分かれば、後は工場内のプロセス見直しで対応可能だから、これは対応可能。問題なのは透明なビニールの混入では、これは既にビニール片が無くなっているので混入経路の探索も出来ない。これは拙いですよね。もしかしたら店頭で混入したのかもしれないから、対策としては想定される原因を虱潰しに潰しておく敷かないでしょうね。ソフトクリームの混入問題は、多分その瞬間に発見することは難しいでしょう。ただ、マクドナルドって昔は毎日深夜に全ての機器を一度分解清掃して居たはずで、その時に駆けた部品なども分かるはずだけど、そう言うことはやっていなかったのだろうか。あるいは、ソフトクリームだから、その前に問題が顕在化したのかな。これも、その破損した原因をまず特定して、それが経年変化なら定期メンテナンスの頻度を増やすとか、パーツ交換の間隔を短くするとか、完全に問題を解決する方法は難しいけれど対策は可能ですよね。

よく分からないのが人の歯の混入問題。途中で意図的に入れたので無ければ、普通は考えられないトラブルです。一寸気になっているのが、テレビなどで映し出されるその混入していた歯が、綺麗に四角にカットされているように見えるんですね。仮に、ポテトがスティック状に加工されるときに既にポテト内部にその歯が含まれていたとしたら、そのまま検品でも分からずに店頭にまで並んだ原因も分かるんだけど、マクドナルドの会見では脂分は付着していなかったと言う事で、店頭でフライした後に混入したという判断のようですね。となると、歯が亡くなっている店員が居なければ、後は販売後の話と言う事になるわけで、暗に顧客の自作自演を疑っているのだろうか。その混入していた歯のDNA検査とかして、少なくとも人種位は特定できないのだろうか。今回の一連の混入問題で、この話が一番不思議で一番気持ちが悪い気がします。

しかし、マクドナルドは受難の時ですね。最も、マクドナルドだけで無く、ベビーフードにコオロギとか、あるいはゴキブリの混入もあったりして、一寸大丈夫なのか気になります。これまで、こういう問題って殆ど聞いた記憶が無いんですが、何かあるのだろうか。例えば施設が老朽化してきていて、そう言う異物混入の可能性が高くなっているとか。もっとも、昆虫なんかの混入と言う意味では、昔は結構そう言うことはありましたね。葉っぱの裏に芋虫とかついていて、そのまま知らずに調理したりとか。まぁ、田舎の一般家庭での混入と、本来そう言うことを排除している設備で製造されている食品への混入は、全く異なる問題ではあるけれど。いずれにしても、食品業界だけで無く、色々な企業で一度自らのプロセスを見直してみるのが良いのかも。デフレが続いていて、コスト的に厳しい状況が続いていて、色々な部分で簡略化、簡素化されてきたことが、原因の一つでは無いかと個人的には思っているので。

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