2015年1月21日

イスラム国

昨晩の重要ニュース、イスラム国に拉致された日本人二人の身代金要求事件。最初に映像を見たときに、跪かされている二人の顔が妙にのっぺりしているなと違和感を感じたんですね。で、その違和感のまま映像を見ていたら、右側に座っている湯川氏と左側の後藤氏の顎の辺りの陰の具合が逆になっていることに気がつきます。それでよく見ると、後ろに伸びる陰の向きが、左の後藤氏と中央の犯人は右側に伸びているのに、右側の湯川氏の影は左方向に伸びている。さらによく見ると、風になびく衣服の動きも、湯川氏だけは他の二人と異なっているように見えます。

その後の情報を見ていると、どうやら右端の湯川氏の映像は後の二人とは別に撮影されて合成されたらしいこと。さらに外で撮影しているように見えるけれど、どうも背景はクロマキー合成らしいということが流れて言います。そう言われると、自分が感じた違和感も納得できるんですが、逆にそれだけの技術を持っていることに一寸驚き。勿論、最近の映像機器は進化しているし、価格的にも個人レベルで趣味として楽しめるくらいに下がっているので、多少はそう言うことに興味が有れば可能だと思うけれど、これだけ映像メディアを武器として使うテロ組織というのは初めてじゃ無いだろうか。

そう言う意味では、先日の爪楊枝小僧事件にも繋がる気がするんですよね。これまでだと大手メディアを相手にしないと、一般に自分達の情報を流すなんて言うことは無理だったのが、今では携帯電話の動画機能さえあれば、世界中に自分の主張を流すことが出来る。良い方向で使われれば、非常にビジネスチャンスになりますが、今回の様に悪用されると防ぎようのない武器にもなる。ただ、これまでも民生用品だけどその性能品質の良さから争いの武器に使われる物も多かったわけで、今回はたまたま一般的なメディアツールがそれに当たったと言う事なんですよね。そう言う時代の流れを先ずは理解しないと、単に混乱して終わるだけになりそう。

湯川氏は昨年に拉致されたというニュースが広まっていましたが、その湯川氏から渡航の相談を受けていたという後藤氏はいつどの様な目的で渡ったのだろうか。湯川氏拉致の時には、テレビのインタビュー等で渡航を止めなかったことを悔やんでいたけれど、その為に自ら出向いたのだろうか。何となく、ミイラ取りがミイラになってしまったという印象ですね。一刻も早い救出を願いたいけれど、道のりは厳しそうですね...

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