2015年1月14日

なだ万厨房

高級老舗料亭の「なだ万」が、アサヒビール傘下に入ったことの記事。本店には入った事は無いけれど、横浜のインターコンチ内の支店とか、それ以外のお店には何度か入ったことがあるし、実は記事にも書かれている「なだ万厨房」のお弁当類は、よく利用していたものの一つ。残念ながら新横浜駅には無いのだけれど、品川駅とか東京駅、あと浜松駅横の遠鉄百貨店に入っているので、浜松と都内を行き来するようなときでお昼時夕食時の時には良く買っていました。確かにお値段は一般のお弁当の2~3倍以上しますが、味付けは流石にそれなりであるし、おかずの種類も多いので、特にお酒のつまみにするには丁度良い感じでしたから。ただ、足かけ7年以上利用してきて、色々な種類のお弁当が月毎にとか季節毎に登場するんですが、そのおかずの組合せ・内容がほぼずーーーっと変わらない。正直、最初の一年くらいで飽きちゃいました。その後も時々購入してはいるけれど、自分の印象としては「××弁当」と名前が変わっても、変わっているのはご飯の種類、白米だったり、炊き込みご飯だったり、とかが違うだけで、おかずの部分って殆ど同じ印象。例えば、品川駅のエキュートには、10件くらいのお店が入っているのですが、正直これと言ったお店が無くて、ここ数年は駅のコンコースに出店している「アールF1」のお総菜詰め合わせを買っています。こっちの方がバリエーションもあるし、内容もその時々で変わるから。総菜の種類が違うので、なだ万厨房と比較するのは難しいけれど、アールF1の方が変化があるのが個人的に買いの理由です。

老舗料亭なら、そのお店の昔からの得意料理、例えば炊き合わせとか焼き魚とかあるだろうし、それをデフオルトで入れるのは良いと思うけれど、それ以外の部分のバリエーションをもっと考えないと。なだ万厨房のサイトを見ると、地域によって違いがあるみたいですけど、例えばそう言うものを時々地方限定品として取り入れるとか、食材を持ってくるとか、もっと工夫が無いと、一年二年毎週新幹線で通っていると飽きてしまいます。そういう部分も多分に原因としてあるのでは無いだろうか。

東京駅大丸地下には、一万円近い焼肉弁当のお店なんかもありますが、そこまで行く必要は無いけれど、なだ万ならなだ万らしい「ハレ」のお弁当ってあって良いと思うし、そう言う「特別の日」という気持ちを感じさせてくれるものでは無いのが、残念かな。逆に、余りに特別になりすぎてしまい、接待とかの特殊なお客様以外は訪れない孤高のお店になってしまったのが、本家の「なだ万」なのかも。ビジネスの為には数を売ることも大事だけれど、本来の価値・品質がそれによって薄まることの方が大きな問題ですからね。今後、ますます薄まらないように祈るばかりです。

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