2014年8月4日

台湾シフト

反日で観光客が伸びない中韓に替わって、台湾からの観光客誘致を狙う関西空港の記事。人口比でいうと台湾は韓国の半分くらい。さらに、飛行機だけで無く、高速船での移動も可能と言う地の利もあるけれど、購買力・経済力では台湾は韓国と同等以上と言っても良いだろうから、正しい判断のような気がします。勿論、中韓の観光客を置き換える規模では無いけれど、マーケットとしては重要ですよね。

で、国内では反日一色みたいな雰囲気が伝えられるけれど、中韓からの観光客にしても、無くなっているわけじゃ無い。静岡空港にチャーター就航している天津航空は好調みたいで、空港の免税店が人手不足在庫不足で悲鳴を上げているとか。あんな小さな空港のさらに小さな免税店では溜まらないだろうなと思うけれど、だからといって急に拡張するわけにもいかないでしょうしね。新しいターミナルが出来て、国際線の離発着がバランス良く分散出来ると良いんだけど。さらに、時期的なものもあるのかもしれないけれど、静岡空港の中韓からのインバウンドは好調そうな予約状況。アシアナ航空は、大韓航空の運休により乗客が流れてきたことがあるのかもしれないけれど、時々見る予約状況は結構満席に近い状態が続いています。東方航空も席の埋まり具合は良いように思えるし、楽観視は出来ないけれど需要は旺盛そう。

地方空港では珍しく、国際線の利用客が多い静岡空港としては、オリンピックに向けてマーケットの開拓と、後は利便性の確保が課題なのは確か。特に空港から在来線・新幹線への接続の悪さは何とかしないと、富士山を背景に風景は一番だけど、利便性は最低なんていわれかねない。個人的に不思議なのは、同時期に開港した茨城空港は、静岡空港よりももっと不便な場所にあると思うのだけれど、結構好調そうなんですよね。LCCの誘致とは静岡とは違う戦略があるみたいで、それも良い効果を生んでいるのかもしれないけれど、静岡だって空港アクセスの問題が解決されれば、地の利としても悪くないと思うし。

多分何処の空港も同じだと思うけれど、その時の空気雰囲気で浮き沈みがある中韓よりも、手間は掛かるだろうけど台湾とか東南アジアと言う地域を硬くした方が、長く続くビジネスが期待出るんじゃ無いだろうか。中韓というのは、時間が経過して反日が納まれば黙っていても日本に来る人達でもあるわけだから。以前も書いた記憶があるんですが、東南アジア地域って亜熱帯にあるわけだから、日本の冬の景色や光景って良い観光資源になると思います。実際、タイとかから北海道に行くことはステータスになっているというし、北海道ほどでは何しても、冬の富士山は静岡側からでも山梨側からでも一級品のところに、長野のスキーとか組み合わせるのは良い観光素材になると思うんですよね。そう言う開発をしていくと、中韓という不安定要素をカバー出来るマーケット開拓が出来る気がします。先ずは、台湾、タイ、マレーシア当たりが狙い目なんだろうな。

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