2014年7月29日

備えあれば憂いなし

昨日夕方のローカルニュースや、全国ニュースの幾つかでも取り上げられていた、一日近くも海上を漂流して伊豆の伊東から40kmも離れた下田迄漂着して何とか浜辺に戻れたシュノーケリングダイバーの話題。放送された内容を聞いていてビックリしたのは、先ずこの人は神戸の人で土地勘も含めて地元の地理には全く知識が無いこと。さらに、ある程度泳げる人なのかと思ったら、そうでも無いという話で、じゃなんで一晩中漂流して助かったのかというと、一つは水温が比較的暖かくかつ保温性に優れた「ラッシュガード」という水着を着用して、体温の喪失を防げたこと。さらに、少ない中の知識の中でも、兎に角体力の温存と呼吸の確保と言う事で、流れに逆らわずに顔だけ出して浮かんでいたこと。その時にも、マスクとシュノーケルのパイプは確保していて、塩水を飲み込んだりしないような状態を維持していたこと。さらに、通常は西風で伊豆半島から離れていく方向なのに、この日は東風が吹いて半島の沿岸から離れずに流されて、最後は下田の砂浜に漂着できたこと等、聞いていてなんか少ない手札の中で持っている札全てがはまって相手に勝ったような印象。それだけに、たまたまそう言う幸運が重なって戻ることが出来たとも言えるんですが。

でも、この暑さが厳しい時期であっても保温性の高い水着を準備していたり、最低限のでも一番必要な知識は持っていたりと、この人なりに準備としていたことが役だったことも事実で、やはりそう言うことをちゃんとやっていれば、万が一の時にも何とかなる確率が高くなるんだなと感心しました。富士登山では、最近ではハイキングとか散歩のような格好で山に入り、遭難しかける人も多いけれど、それとは逆の話ですよね。

病院に収容されたご本人の映像が映ると、ずっとしていたのだろうマスクの後がクッキリと顔に付いていて、凝りゃぁ暫くは焼けた顔の下半分とマスクで覆われて白く残った上半分が当分残って大変だろうなと思ったけれど、それで命が助かったのなら御の字ですよね。もう何年も海に入ることも無いけれど、海だけで無く川であっても、あるいはプールであっても、昔ほどの体力は全くないことや、思い込みで出来るなんてことは思わないように必ず自戒しないと。その数日前には、幼い子供の水難事故が続いていただけに、まだまだ暑さが続くこれから、注意して注意足りないことは無いし、備えを進めて無駄になってもそれは良かったと前向きに考えないとね。

0 件のコメント:

コメントを投稿