2014年7月28日

優先順位

タレントのローラの父親が、国民健康保険の制度を悪用して海外での治療費を不正に受け取っていて逮捕された事件。「国民健康保険」なのに、何で外国人がと思ったけれど、日本に長期滞在していて健康保険料を払っている外国人も対象になるんですね。で、記事にも書かれているように「日本は簡単に金をくれる」という一言が、やっぱり舐められているなぁという印象。健康保険だけ無く、以前には生活保護費を受け取るために一族郎党20名以上の申請をして受け取っていた例もあったりしましたよね。生活保護に関しては、先日最高裁で保護対象は「日本国民」という判決が出て、今後長期滞在者は勿論、永住者にも居住自治体の財政状況に応じて対応が変わると思うんですが、いずれにしても無尽蔵に財源があるわけでは無いので、どこかで線引きをしないといけないし、優先順も決めないといけない。

一般的に考えて、やはり「日本国内の問題である以上、日本国民が最優先される」のは自明のことだと思います。その次として、国政機無いけれど永住資格を持っている日と、永住資格は無いけれど、必要な納付措置をしている長期滞在者、そしてその他位でしょうか。最優先の国民にしても、所得によって差はあるわけだし、今後は例えば子供の数やその年齢等で差が出てくることもあるでしょう。でも、すでに税金で得られた予算範囲を超える支出が発生している現状では、どうしたって破綻することは目に見えています。今問題になっているような、外国人対象の支払い作業を仮に全廃したとしても、その金額は生活保護や保険分野全体から見たら微々たる物かもしれない。でも、予算措置などの現実的な問題以前に、この制度を利用する利用者の意識として、必要な人のところに必要な措置が提供されると言うモラルと言うか原則的なルールを守らせる措置をちゃんと講じないと、結局は制度システムとして崩壊する方が早いかもしれません。

今回は有名タレントの父親と言う事で注目が集まっているだろうし、さらにタイミング的に外国人に対しての補助ということでも注目されているとは思うけれど、もっと根本的な事は、この互助システムをちゃんと高価のある継続的な物にするために、最大多数の日本人自体のモラルももう一度考え直さないといけないという警告でもあるんじゃ無いでしょうか。確かに高齢化すると体のあちこちに不具合が出てきて、病院にもこれまで以上に通うことになるかもしれないけれど、でも正直なところ病院の待合室が高齢者のサロン的な立場になっているのはどうかと思うし、苦しい生活費や仕事がなかなか見つからず苦労している家族も多いとは思うけれど、でもそれなりに収入があるのに一度手に入れた特権は手放さないという人も多いと思う。

日本的な美徳だと思うけれど、性善説的な前提に基づいたシステム設計をしている制度が多いように思います。それはそれで重要何だけど、日本以外の周りを見渡すと、その逆の思想の中で生きている方が多いんですよね。だから日本も性悪説に元ずく制度設計をしろとは言わないけれど、周りの人達とかまた悲しいかな最近の日本人の思考としてもそういう方向性になりつつあるという現状を認識して、そういう部分をちゃんとフィルタリングする仕組みを取り込んでいかないと、結局は日地番必要な人達に必要なサポートが届かないシステムになってしまう気がします。

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