番外編ですが、PCWatch、山田祥平氏のGoogle I/Oでのコラム。後半に書かれている、
「ここで分かるのは、Android Wearは、時計をAndroidスマートフォンにしようという試みではなく、通知表示専用のセカンドディスプレイとして機能させようとしているということだ。」
という意見は全く同感で、先にLGEとかが出した腕時計型のデバイスが失敗したのは、あのサイズに既存のスマホ的機能を詰め込もうとしたことだと思っています。やっぱり「物」には最適なサイズ、必要最小・最大なサイズ、ってあると思うんですよね。画面データを表示する情報端末と考えると、やっぱり4インチでも小さいと感じるし、5インチ前後の画面サイズが適当では無いかと。勿論、単にディスプレーのサイズだけが意味あるのでは無く、その解像度にも依存するので、将来的には皿にサイズアップするかもしれない。逆に解像度を落とせば物理サイズが小さくなっても良いわけで、その方向性に腕時計デバイスがあると思います。
「腕時計」という先行物が既に広く世の中に普及している以上、それを置き換えないとその「場所」は貰えないわけで、それは可能だと思います。デザインを別にすれば、掲示機能や時計機能、さらにはGPSとかいうものは、すでに情報端末系腕時計デバイスはカバーしていますからね。でも、やっぱり既存の腕時計の立場を置き換えるのは難しいでしょう。一つは、それらの機能提供と別に、装飾品としての存在価値も大きい現在の腕時計を置き換えるのは当分無理でしょう。だから、個人的には今の腕時計を置き換えるのでは無く、腕時計に付加する・追加する様なデザインだと受け入れられるんじゃ無いかと。時計ベルトに付ける形、Dバックルの部分に入れ込む、ベルト自体に内蔵する、色々方法はあると思うけれど、時計本体の付加価値はそのままで、その中に潜り込むみたいな感じでないと、なかなかこういうデバイスって普及しないと思う。
例えば自分の場合だと、左手にこれまでの腕時計を装着し、右手にはこの手の情報端末を装着、というスタイルは「有り」だと思います。その場合には、右手の情報端末はわざわざ腕時計型のデザインをしている意味は無いわけで、薄型のブレスレット型でも良いし、その方が長袖のシャツとかスーツを来ているときには邪魔にならなくていいかも。余り大きなブレスレット状のデバイスだと違和感を感じるかもしれないけれど。あるいは、指輪の形にして、親指以外の4本の指に装着。それぞれにセンサー機能や情報伝達機能を持たせても良いかも。あるいは、補聴器のようなデザインで、耳にかけて使うようにしても良いかも。そうなると、眼鏡との合体も可能か。振動して伝える、音で伝える、簡単なメッセージを表示する、大体出力系はそんなものですよね。情報の内容によって、振動の種類や数を変えたり、音の場合だと、そのままテキストスピーチでメールの差出人とかタイトルだけ読み上げても良いわけだし。
日本人の好みから言うと、一つで何でも出来て何処にでも持ち運ぶことが出来る、っていうのが良いんだろうけど、「機能性分散」みたいなデザインを入れ込んでいくと、スマホならタブレットをコアにしたTPOに応じて増減できるような「合体端末」みたいなものが出来そう。物理的に結合しなくても、BluetoothなりNFCなりで「情報的に結合」していればいいわけだから。ただその場合、バッテリーをどうするか問題が有るけれど、小型になればそれだけ消費電力も経るだろうから、それは余り考えなくてもいいかも。個人的にも興味の沸くエリアです。
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