2014年7月2日

新エアアジア・ジャパン

正式に発表された、新エアアジア・ジャパンのお披露目の様子。事前の記事通り、楽天が資本参加するのは驚かなかったけれど、化粧品メーカーのノエビアとか、スポーツ用品のアルペンとかが参加するのにはびっくり。アルペンは、亜熱帯地域の東南アジアの顧客を、日本のスキーリゾートへ送り込むことで、自社製品の売り込みが出来るかなと思うから、まぁまだ分かるけれど、ノエビアは何だろうか。やはり世界各地で評価の高い日本の化粧品ビジネスを、観光客のお土産という方法でアジアに展開したいのだろうか。LCCで旅行費用が浮いた分、お土産代に回すと想定すると、化粧品関係はトップに入る品物ですからね。

海外からの来訪者数がやっと1,000万人の大台を超えたところとはいえ、注目度としては世界的にも高い日本の観光資源は有望だろうし、渡航費やビザなどの諸問題が解決されれば、特に移動時間がそれ程長くないアジアやオセアニアからのインバウンドは期待大かも。また、日本からのアウトバウンドも、LCCに対しての抵抗感が無くなりつつあるので、有望と言えるのかもしれません。

「首都圏空港」と言うには語弊があるかもしれないけれど、是非静岡空港も就航先の一つとして選択してくれないだろうか。出入国の拠点空港としては弱いかもしれないけれど、インバウンド・アウトバウンド、いずれかのゲート空港としては、手軽で良いんじゃ無いだろうか。特にアジア方面からだと羽田、成田よりも近いし。ただ、最初の拠点がセントレアだと言う事だと、その近場の空港をあえて開拓することは無いだろうから、厳しそうですね。茨城空港なんかは、東北方面にも便利だし、そのまま都内に出るにしても可能だし、静岡空港と同時期に開港して「お荷物」と揶揄されたけれど、結構ちゃんとビジネスが伸びている気がする。

新エアアジア・ジャパン以外のLCCも含めて、個人的に利用する機会は今後も含めてほとんど無いと思うけれど、ただ日本の航空ビジネスとか、もっと広い意味で言えば日本の経済活動活性化のためにも、是非気軽に手軽に利用出来るLCCのような高速遠距離移動手段は普及して欲しい。日本には、勿論世界に誇る新幹線網があるけれど、それだけでカバー出来ない地域もこの狭い国土の中にはまだ沢山あるし、新幹線ほどの大量輸送は必要無いけれど、飛行機なら、と言う場所も日本の地方空港所在地にはあるんじゃ無かろうか。新幹線網を日本の背骨と思うならば、LCC等も含めた航空網は動脈屋静脈のような幹線移動システム網であるし、高速道路などの道路網が神経網として、日本を支えていくというのが、ある意味理想型じゃ無いかな。それで、人や物の動きが活発になれば、それって経済活動も上がって行く印だし。

かなり荒っぽい言い方だけど、同じ事をやっているだけでは成長も無いし生き残りも出来ない訳で、何かを変える切っ掛けを作るなり、新しいビジネス分野に乗り出すアクションがどうしても必要。ある意味、新陳代謝とでも言うべきものを、停滞しているからこそ考えて行動しないと。LCCも、その要素の一つに十分なれると思います。

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