2014年6月6日

Softbankがロボットを作るわけ

SONYがAIBOを、HONDAがASIMOを作った時も結構意外だったけれど、その何倍もの意外感を感じた、Softbankのロボット事業参入のニュース。フランスのメーカーが作っているもので「Pepper」という名前みたいですけど、うーんどう言う戦略なんだろうか。

例によって孫さんは、「心を持ったロボット」とか「空気を読むロボット」とか、発表会でぶち上げたみたいだけど、をぃをぃという感じ。最初このロボットを見た時、フランスのメーカーとの開発と言う事を知らなかったので、「日本のロボットぼくないな」と思ったんですが、ちょっと見た目に違和感が。さらに、足下が車で移動するわけですが、これ、段差のある日本の家庭で使うのにはどうだろうか。そしてそして、一番違和感があるのが、胸の前に後付けされたようなiPad(多分)。もう一寸デザイン的になんとかならんのかと、小一時間。

で、価格が19万8000円と聞いてびっくりしたんですが、これも普及優先でコスト割れした価格設定とか。なんか、いつものビジネスモデルだけど、昔のように上手くいくのか。モデムとかルーターと違って、家庭内を動き回るし、それなりの大きさのある物体ですからね。それと、孫氏はさかんに「感情」という言葉を使っているみたいだけど、「感情」の定義ってなんだろう。プログラミングを工夫すれば、人間との対話がそれなりに自然にしかも面白い内容のものにする事は出来るけれど、それって「感情」ではないですよね。ある意味、理不尽なところも「感情」だし、何も意思表示しないことも「感情」。人間が気持ちよくなる受け答えをするのは、ちょっと違うと思う。少なくとも、このPepper 1体1体に、異なる何か「個性」なり「属性」が設定されていて、それをベースに自ら考えるような仕組みが入っていないと、単に相手との会話や情報収集から最適と思われる「返事」を作成して返すだけの、「賢いロボット」でしか無いと思う。

同じ世代だし、鉄腕アトムを見て夢見てきたことも同じだし、気持ちも分かるけれど、発表された記事や動画を見ていると、「ちょっと違うんじゃ無い」という違和感を感じる話です。

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