2014年6月6日

ホットスタンバイ

昨日発生した、JALのシステム障害。荷重・重心計算なんて、現地でiPad一つあれば出来るだろう、と最初は思ったんですが、多分乗客の管理システムと紐付けされて、チェックイン情報の属性として収拾され、搭乗機毎に算出されてフィードバックされるんでしょうね。だから、いちいち個別に重心計算しなくても、多分貨客情報の一部として提供されるんだろうなぁ。そうで無ければ、一箇所でトラブルが発生してしまうと全国に波及する理由が分からないし。ただ、そうなると浮かぶ疑問が、トラブル発生は、その荷物関連部分だけなのが、それ以外のところは大丈夫かという事。もし関連部分だけとすると、何が原因なんでしょう。顧客情報のDBは共通で、そこから必要な属性情報を取りだして加工するんだろうけど、何かメンテナンスでも入ったんだろうか。

荷重・重心計算は、航空機の燃費にも関わる重要な情報だと思うし、だからこそ大規模な影響が生まれたと思うけれど、JALとしてもこういう運航関係のシステムって、多重化してないんだろうか。東海道新幹線の場合、東京の集中管理センターとは別に、大阪にもホットスタンバイ出来る集中管理センターが設置されていることは有名だけれど、航空機管理の場合も同様のホットスタンバイ体制が必要じゃないだろうか。運航管理までする必要は無いので、単純にデータをリアルタイムに二重化をして、そのバックアップシステムにはリモートでアクセス出来るようにするだけでも十分だと思うけれど。

システムトラブルの原因が今のところ分からないので、単純にシステムを二重化しただけでは、そのバックアップシステム側にも切り替えた途端に同じ障害が発生するのかもしれないけれど、クリティカルミッションのシステムには、ホットスタンバイや多重化の備えが必須ですね。

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