2014年6月13日

量が質を凌駕する

11日に発生した、中国軍機による日本の情報収集機への2回目の異常接近。それに対して、「日本もやっている」と中国外務省が、航空自衛隊のF15戦闘機が中国機(?)に接近している様子のビデオを公開。11日に東シナ海で日本の航空自衛隊機が中国の情報収集機に接近した映像と説明しているけれど、正直どこから拾ってきた映像なのかと言う疑問が。

ただ、日本側は写真だけの公開なのに対して、真偽は別にしてビデオ映像の方が迫力があるのは確か。それに、写真だと近い・遠い位しか分からないけれど、ビデオの場合は近づく・離れるという動きがある分、臨場感を感じるわけで、その分迫真性というか真実味を感じるんですよね。それに、どちらが動いていようが、撮影している側は映像上は固定されるから、どうしたって相手側が動いているように見えます。だから「日本軍機が接近した」と言えば、例え中国側から接近していても、映像的には航空自衛隊機が動いているように見えますからね。

日本側もビデオを撮影しているなら、ちゃんと公開しないと、このまま中国側の言い分が世間的には「正しい」と誤解される可能性が大ですよね。大きな声が往往にして通るように、不遜であろうが嘘であろうが、声の大きいヤツが勝ち、というのが悲しいかな世界のルールだし。さらに言えば、日本側はちゃんと位置情報も示して、公海上の話なのかどうかを示さないと。中国側の映像にしても、自衛隊機は特定出来るだろうから、そこから本当の接触日時と場所も分かるだろうし、それを元にカウンター情報というか、しっかり発信しないと。もしかしたら、日本側の方は公海上の話でも、中国側の話は立派な領海侵犯に対しての対応だったら、こちらに非は全くないわけですからね。

日本人はもっと外に出ろと言う事を最近よく言う蹴れど、それって「自らを主張する」事でもあるんですよね。大声で怒鳴り散らす必要は無いけれど、少なくとも世界の隅々まで届くくらいの声の大きさで、一番重要なことは「継続して発信する」ということですよね。同じ事でも、繰り返す、新しいことは直ぐに伝える、どんな内容でも自らが正しいという立ち位置で主張する。日本人の感覚にすると、おかしいと感じるかもしれないけれど、伝える相手は「世界」で有り、それが世界の常識・規準だと理解しないと。

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