2014年5月7日

多言語サポートの不便さ

中日新聞に掲載された、多言語案内に消極的なJR東海への批判。個人的にはJR東海に賛成で、危険・禁止・注意喚起等の掲示については、多言語対応すべきだと思うけれど、一般的な案内や指示掲示等は、日本語と英語で十分だと思う。

その最大の理由は、海外からの観光客や訪問者が年々増えているのかもしれないけれど、そう言う案内や指示を利用するほとんどは日本人なわけです。写真したの名鉄の案内のように、日本語が他の言語と同じ程度のサイズで掲示されては、肝心な日本人が困ってしまいます。それに、言語数が増えれば、それだけ文字のサイズも小さくなって読みにくくなるわけだし。大多数のユーザーの利便性を何処まで犠牲にしてまで、他の言語に対応するかですよね。

最大の観光客市場である、中国や韓国に対応すべきという意見もあるかもしれないけれど、例えば中国と台湾では文字種が異なりますし、観光客数ということでは、これからはタイとか中東とか、また別の言語を使う地域からの訪日も期待出来ます。その場合、それらの文字種も追加するのだろうか。

私が思うのは、今の時代、オンラインで対応すれば良いじゃ無いか、ということ。100%の解決策では無いけれど、日本に入国した時にほとんどの人がJRの外国人用パスを購入するけれど、ここにSIMカードとWi-Fi等のアクセス券も付けて、そのカードを使用していると自動的に現在位置や経路が表示されるアプリが無料で利用出来るようにすれば良いじゃ無いだろうか。あるいは、そんな子としなくても、ARを利用して国内の交通機関の掲示をカメラで撮影すると、自動的に翻訳するようなサービスだって良いわけです。問題なのは、日本語の地名なり呼称を、どう英訳するかじゃないかと。最近でも、ローマ字表記を英語表記に切り替えているけれど、ああ言うことを統一しないと、単にローマ字で読み方を書いてあるだけじゃ意味ないわけですし。

もう一つは「アイコン」の利用促進ですよね。トイレとか出入り口等以外にも、例えば電車のマークに各会社固有のマークを合わせるとか、案内や窓口のアイコンを共通化して掲示するとか、日本ではこのアイコンがこういう意味と言う情報を作ってしまえば、後はどの国から来た人かも関係無くなりますし。まぁ、宗教的な事は配慮しないといけないけれど、「案内」という意味では「アイコン」をもっと利用するべきじゃ無いだろうか。

だから、単に掲示や看板に色々な言語で記載するというのは、一件親切なように見えて、実は余計に混乱させる要因になるんじゃ無いかと思いますね。

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