長年使われてきたMicrosoft社のWindows XPのサポートが今日で終了。これまでもいろいろなOSのサポート終了はあったわけですが、XPについては広く使われていただけに、今まで以上に話題になっている気がします。過去のOS、例えばWindows98とか98SE等の場合は、個人ユーザー中心だったこともあって、結構買い換えで移行したように記憶しているんですが、今回は企業ユーザー、特に自治体とか官公庁に広く入っているからなかなか更新もままならない様子。ネットワーク化、電子化があだになっているような気がします。
別に時限装置が仕掛けられていて、突然起動しなくなるとか言うことは無いけれど、世間的には保証期間が過ぎているものを使い続けて何かあったときの責任問題になりますからね。MSとしても、もともとのサポート終了時期から、化なら延長してきているわけで、もうそろそろ勘弁してくださいと言うのが本音だろうか。XP以降、Vista、7、8、8.1、8.1 update1と3世代、5メジャーリリースがでているわけですからね。
個人的にはXPは良く出来たOSだったと思うし、個人的に好きな環境でしたが、このXPを境にして、それまでOSの要求仕様が標準的なH/W構成を超えていたのが、逆転したように思います。特にシステムメモリーの3GB/4GBの壁。XPは、64bit版もあるけれど、基本32bitのOS。だから、3GBを超えると、それ以上の領域は利用出来ない制限があります。Vistaから64bit OSに本腰を入れたMSだけど、結局Vistaの出来が悪くてWindows7まで待たないといけなくなったけれど、Vistaの影響が余りに酷くてなかなかXPから移行するユーザーが最初は無かったのも、失敗でしたね。Windows8がでて、その余りのLook-and-Feelの違いにやっと諦めたユーザーが7に移行してくれたくらいでしたから。
Windows8.1 update1では、再びWindows7ライクというかデスクトップI/Fに軸足が戻りつつありますが、これは法人ユーザーの強い(厳しい?)要求だったからに違いない。MSも戦略を間違えたのは、タブレット系にはあのメトロI/Fでもいいと思うけれど、タッチ操作もしないようなデスクトップ系にまでそれを押しつけたのはVista以来の大失敗と言って良いでしょう。あれが無ければ、多分XPから移行するユーザーって、もっと多かったと思う。あれで不安になって、7への移行を躊躇したユーザーって決して少なくなかったと思いますよ。
今朝のニュースでは、どこそこの役所で何百台XPのPCが残っているとか、どこそこの学校では更新が間に合わなくて何百台XPのまま当分使うとか、そう言うことを報道しているけれど、誰も「7とか8に更新しろ」とは言わないんだよね。結構、そう言う報道をしているメジャーメディアのオフィスでも、XPがまだまだ現役だったりして。もっとも、何年か前に空港の情報掲示板がハングしていて、何気に画面を見たらNTで動いていてビックリしたり、デパ地下のお総菜売り場なんかで使われているPOSデータの管理端末みたいなのが、未だにWindows98とか95っぽいが面で動いているのも驚いたり。何でもそうだけど、一度使い始めて馴れてしまったり更新するお金が無いようなときには、なかなか「古くなったから新調しよう」と言うことは難しいですよね。MSにしても、XPのユーザー10人毎に新しいOSのライセンス1本進呈とか、そういうリフトアッププランをやれば良かったのに。その辺、やっぱり殿様商売的感覚がまだ抜けていない気がする。
0 件のコメント:
コメントを投稿