消費税が5%から8%にアップした最初の週末。自宅近くのイオン系モールでは、3月最後に駆け込み需要向けのセールを大々的に開催していて、この間はもう大変な騒ぎ。3月最後の週末を挟んでいたんですが、いつもの混雑する週末にさらに輪を掛けた混雑具合で、最後の31日は月曜日なのに前日までと変わらないような状態。
で、開けて1日。たまたま用事があってお昼頃にモールに行ったんですが、いつもはお昼の頃は食事に来る人中心に満杯に近い駐車場が、半分も埋まっていないようなガラガラ状態。モール内も、人影が少なくて、こりゃぁ今日は商売にならないという感じでした。
そして昨日土曜日。午後3時頃に買い物に出かけたんですが、モールは予想に反していつもの週末以上の混雑具合。消費税アップから一週間弱ですから、食料品等生鮮食料品は買い換えの時期だとは思っていたんですが、それ以外の買い物をしている人も多く見られます。1番大きな理由は、モール主のイオンが何十人かの一人の割合で、買い物金額を全額払い戻すキャンペーンをやっていたからで、モール中央の広い通路には、その抽選待ちの人達の長蛇の列。確か5万円と10万円の二種類の払戻キャンペーンだったと思うんですが、皆さん、それなりの金額を使って並んでいるとしたら、かなり増税後の落ち込み防止に役立っていそうな雰囲気です。
私は、初の消費税(3%)導入時(1989年4月1日)には、既に社会人として仕事をしていました。その前年、1988年に初めて海外出張でUSに行き、消費税では無いけれど売上税として8%から10%位の税金が販売価格とは別に支払時に追加される経験をしていたので、余り抵抗感は無かったように記憶しています。USの時もそうだったんですが、3%という中途半端な税率で、税込みの支払額の計算が面倒なのが不満だったような。だから、その後1997年に5%にアップした時は、税率アップの不満よりも、これで計算が楽になると喜んだ記憶もあります。
ただ、どちらの時も、その消費税や税率アップ時には当時の政権が自らの進退を賭けて導入したものですが、今回はそう言うことはありません。また、税率アップ前には大きな駆け込み需要が発生し、税率アップ後にはさらに大きな反動が出たものですが、今回はそう言う雰囲気を個人的には感じていないんですよね。勿論、3%のアップは決して小さな差分では無いけれど、小売り・販売店側も色々工夫して、上げるもの・維持するもの・下げるものと、これまでの経験を生かして影響を最小限にとどめるような努力が功を奏しているんじゃ無いでしょうか。だから、個人的には今回の8%アップというのは、これまでの2回よりも影響は小さく、それ程経済の落ち込みもしないと楽観的に思っていますがどうでしょうかねぇ。
来年秋には、さらに10%へのアップが予定されているわけですが、間接税派の自分もこれはもう少し様子を見た方がいいように思います。経済は持ち直しつつあるとは言え、まだ「盤石」とは言えない状況であることも確かで、攻めてもう一年10%導入は先延ばしにする方が良いように感じます。まぁ、8%という中途半端な税率で、また支払い金額の計算が面倒になっているわけですが、昔と違って今は電子マネーがあるので、小銭入れに1円とか5円硬貨が貯まることもほとんど無いし、そう言う意味で「電子マネー」の普及によって消費税や税率という消費者の支払い負担感が軽減されるのも、有利な要素じゃ無いかと思います。いずれにしても、経済が良くなれば全て解決する、というのは事実ですね。
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