2014年1月5日

メディアの興亡

中国の富豪が、New York Times (NYT)を買収するという記事。それによって巨大な発言力を得て、今の中国の矛盾を世界に告知するなら良いんだけど、どう見てもそんなことはしそうも無い人ですよね。大体、メディアの報道の自由が無い国の人間が、報道の自由を(一応)持っている外国のメディアを買収するって言うのは、何か凄く矛盾を感じますね。

まぁ、日本の大手メディアでも似たような所はあるけれど... (マテ)

で、彼はNYTを買収して何をやりたいのだろうか。彼がマードック氏のようなメディア関係者ならまだ分かるんだけど、ビジネスとしては全然違う分野ですしね。まぁ想像するに、世界的に有名な「メディア」という武器を手に、自分のやりたいことをやるんだろうけど、それに対してメディアの内側の人間はどう感じるんだろうか。経済的な理由から従う人も多いんだろうけど。出来れば、株主の冷静な判断を願いたいところ。

所で、NYTの日本支社は朝日新聞社の中にあることは有名な話で、朝日新聞の記事をNYT-Japanが記事にして英字紙に掲載されると、それを朝日新聞が孫引きして「海外の著名メディアもこう言っている」とマッチポンプしてきたわけだけど、今後はNYT自らが反日記事を掲載してくれるから、楽で良いですね > 朝日新聞 (笑)

今後はNYTの記事は、なんの制限も無く中国国内でも閲覧できるようになったりして。それって、メディアとしてうれしい事なのかなんなのか。この問題は、NYTだけの話じゃなくて、結局は大手メディアの存在意義に関しての疑問にも繋がると思うんです。実績があり信頼されていたから大手メディアと呼ばれてきたわけですが、今後は大手・中小ではなく、自由度の大きい・小さいで「大手メディア」と呼ばれるようになるんじゃ無いだろうか。まさに、メディアの存在意義が問われる話になりそうな気がします。

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