著名デパートや、そこに入店為ている有名なレストラン・食品販売のお店で販売された商品の、食品名偽造の問題。その程度や内容には色々あるけれど、この話を聞いた時にふと思ったのが、「じゃぁ、シシャモはどうなる」ということ。酒の肴として馴染みのある「シシャモ」ですけど、今スーパーや多くのお店で販売されているのは「カペリン」「キュウリウオ」「カラフトシシャモ」なる別の魚というのは有名な話。あるいは、それなりにお安い回転寿司のネタだって、突っ込めばあやふやな話もあるだろうし。
魚種では無いけれど、「下関産トラフグ」っていう「○○産」というのも、その地域で捕られたものでは無く、その漁港で水揚げされたものが「○○産」と呼ばれるだけ。だから暫く前は、遠州灘で捕られたトラフグは、そのまま漁船が下関に行って水揚げして「下関産トラフグ」として出回っていたのは有名な話。これって、ある意味「産地偽装」って感じる話です。
今回話題になっているバナメイエビにしてもブラックタイガーにしても、日本の芝エビなり車エビなり、そう言う高級食材に近い素材を安く流通させると言う事で始まったはず。それが、どんどん主流になってしまい、本家がある意味乗っ取られた感じなのかも。ただ、厳しい事を言うかもしれないけれど、多少なりとも素材・原料の価格を知っていれば、その値段で出来るのかっていうのも分かると思うんですよね。
テレビ等の報道を見ていると、結構昔からやっていたり、あるいは明らかにそれって違う産地の食品って分かって使っていただろうというケースなど、悪質だなという感じるケースも多いけれど、著名デパートや店舗での話だからなのか、メディア各社のツッコミ具合がちょっとおとなしい気がします。それって、本当に真実まで掘り下げてしまったら、日本の殆どのレストランとかお店が、頭を下げないといけなくなるから躊躇しているとか。大体日本の食糧自給率が50%を割っているのに、昔と変わらない食材がそのまま流通している・出来るというのが不思議なんですよね。別の言い方をすると、似て非なる食品がどんどん国内に流通してきているわけで、どこのどんなものがどう言う場所で使われて自分達の所に来ているのかしっかり確認しないといけないのかも。デパートとか著名なお店は、そう言う指針として期待出来ていたんだけど、今回の件でそれも信頼出来ない事になると、さて何を信じればいいのか...
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