2013年10月25日

「ほこ×たて」の鉾と盾

日曜日に放送されたCX系列の「ほこ×たて」の中の一コーナーの内容がやらせだったと言う事で、その対決の参加者がブログで顛末を公開したことに端を発して、とうとう今後の放送が中止になってしまいました。番組の「ほこ×たて」というコンセプトは面白いと思うんですよね。単刀直入で、結果がきっちりと出るから。でも、その組合せが暫く前からかなり無理を感じる気がしていました。

例えば、鉄球でぶつけて壊れる・壊れない、とか、ドリルで金属に穴を開ける、開けられない、というのはいいと思うんだけど、以前あったような、セキュリティプログラムとハッカーとか、富士山の静岡、山梨写真対決とか、確かに1対1の対決形式ではあるけれど、本当に意味のある対決・組合せなのか大いに疑問。厳密な科学実験番組なら「ガチ」なんだろうけど、一応バラエティーですからね、多少の演出は仕方ないとしても、でも今回公開された内容が本当ならば(本当なんだろうけど)、もう「捏造」っていうレベルですし。

番組「ほこ×たて」の「鉾」と「盾」を考えると、武器である「鉾」の部分は、やはり二人のガチの対決という真剣さだと思うんですよね。1対1でぶつかり合う面白さというか、野球で言うならピッチャーとバッターの対決みたいな、その迫力が視聴者の興味を引きつける武器になる、と。方や防御になる「盾」の部分は何かというと、対決の組合せというか、やっぱりその内容だと思います。静と動とか、柔と剛とか、そのギャップ感が大きいと興味も大きくなるけれど、でも余りに乖離してしまっても駄目。先の写真対決でも、富士山の静岡・山梨対決っていうのは正直ピンと来なかったけれど、その後でやった北海道と沖縄の景色対決位だとまぁ理解出来るかな、と。それなら、「海の写真」と「山の写真」対決の方が、まだスッキリして分かりやすいとは思うけれど。

今回の場合は、どちらも最初から違和感がありすぎで、裏を返してみたらこんなことだったという話の方が、何故か自然に納得してしまうのが悲しいですよね。毎週某かの対決を設定しないといけない大変さは分かるけれど、その辺り例えば月一回の特番とかで、もう一回良質の対決を見せて欲しいなと思います。

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