2013年10月3日

1円単位運賃

消費税の8%アップに伴い、Suica等のIC乗車券利用者の運賃を1円単位で設定するという記事。自動券売機では、1円、5円のハンドリングが出来ないので、10円単位での運賃設定にしていたものを、IC乗車券の特性を利用して1円単位での設定にしようと言うことですが、問題なのは自動券売機ではその運賃での販売が出来ないのでこれまで通り10円単位での販売になるので、同じ区間でも運賃が異なってくること。

この「1円単位運賃」の報道、暫く前からされているんですが、未だにはっきりしないのは、「今までの運賃というのは、本来の税抜き運賃に5%の消費税を適用しいた価格から10円単位に、切り上げされているの、切り下げているの、四捨五入なの」ということ。例えば、鉄道会社がこれまでは端数を切り下げていたならば、その分被っていたことになるわけだから、1円単位なっても乗客は損をしない。逆に、切り上げていたなら一寸問題ですよね。必ず多めにお金が入っていたことになるから。で、四捨五入ならば、多分±はゼロに近いだろうから特に問題を言うことも無いでしょう。そう言う実態を伝える報道が無いのはどうなんだろうか。なんか、わざと言わないようにしている雰囲気すら感じる。

で、個人的には是非やって欲しいですよね。1円単位運賃と10円単位運賃で二重運賃がもんだいだと報道されているけれど、じゃぁ新幹線で通常運賃とEX-IC/Plus-ICのようなIC乗車券利用で安い料金設定になっていることはなんで問題にしないんだろうか。それに現金で料金を支払う場合だって、割引運賃とかあるじゃないですか。会社側に某かのメリットがある顧客に対して、割引とかサービスを提供するのはごく普通で自然なことですよね。だったら、IC乗車券利用者が現金払いの場合よりもメリットが合っても、なんの不思議も無いんだけど。あるいは、券売機にもSuicaやPasmoは当然として、EdyとかiDとか電子マネーの端末を付けて、それらで支払う場合には1円単位運賃になるようにすればいいじゃん。まぁ、こっちの方が現金との差分が如実に感じられるのと、電子マネーのセンサー追加のコストがあるから実現しないだろうけど。でも、今後の券売機はそう言う機能が合っても良いんじゃ無いだろうか。

いずれにしても、今の報道を見ると、1円単位と10円単位という二重運賃にばかり焦点が当たっているけれど、じゃぁいまの10円単位っていうのはどれだけ本来の運賃価格から乖離していて、その分を鉄道会社はどれだけ赤字・黒字の恩恵を受けて至るのか、それを先ずちゃんと知らせて欲しいですよね。それが、1円単位運賃導入するとどうなるのか。今の庄店は、乗客に二種類出来る事が不公平という論調に立っているけれど、より簡便な方法をわざわざ選択して利用してくれている乗客にはそれにふさわしいサービスを提供することが平等なサービスと言えるのでは。日本人的な、誰でもどこでもみんな同じものを得ないと駄目、という発想を感じますね。それは違うと思う。

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