2013年8月16日

音声通話の進化

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、クラウドに馴染まない電話(音声通話)について。考えてみると、電話だけはリアルタイム性を要求する相互コミュニケーション方法なんですよね。メールは勿論、LINEでもTwitterでも、入力されたデータが多少滞留しても遅延しても、全体的なコミュニケーションには影響しません。例えば、昔の国際電話とか宇宙飛行士との会話のように、何秒か遅れで相手の声が聞こえるような状況では、通話は何とかなり立つけれど、違和感も凄く残ります。

もう一つは、コラムにも書かれているように、「電話番号」が端末に対して1対1に紐づけられていて、その端末でしか使えないコミュニケーション手段でもあると言うこと。ただ、これに関してはコラムにも書かれているように、IP電話機能を上手く使えば予め設定されているデバイス、あるいは今手元にあるアクティブなデバイスに着信させることって難しくは無いと思うんですよね。実際、固定電話の時代は文字通りその電話機は設置場所に固定されていたから、電話番号と住所(回線設置場所)のマップを最初に作れば、後は自動的にアクセス出来ました。これが携帯電話になると、まず携帯電話と近くの基地局との登録が発生して、それを元に対象の電話機(携帯)を探して着信することになります。当然、携帯電話が移動すればそれにともなって基地局も変更されていくわけで、これが初期の携帯電話ではバッテリー消耗の一番の原因だったりしました。それをクラウド上でやれば、クラウド上の「クラウドフォン」に着信したら、そのクラウドフォンに紐付けされている物理デバイスへ発呼してやれば良いわけですよね。結構既存技術を組み合わせれば、直ぐにできそうなシステムのような気がします。

いずれにしても、リアルタイムでの音声通話、あるいはビデオ通話というものが無くなる事は無い以上、通信環境やコミュニケーション環境の変化に対応して新しい技術が必要になるのは確か。ただ、フロントエンドになる手元のデバイスが多種多様化していることにどう対応していくのかがちょっと大変そう。手近なデバイスが、何かおまじないをかけると自分専用の「仮想デバイス」に変わる、と言う事が可能なら直ぐに解決するんだけど。

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