2013年7月10日

IMFと日本経済

IMFが発表した世界経済見直し。軒並み下降の見直しの中で、唯一日本のみがアップして2.0%の予測となっています。Web各紙がこのニュースを掲載しているのですが、何故か朝日新聞のみが「アベノミクスがマイナス要因」と強調している。何か意図的なものでもあるのだろうか。


IMFの見直しレポート(日本語版英語版)がされているわけですが、「アベノミクス」という言葉は勿論、特に日本の現在の施策が影響してマイナスになるという表現は見つかりません。確かに、2013年は日本が堅調だが、2014年は減速するという記述はあるけれど、それは世界的な特に米国の落ち込みの影響を受けてと説明されておりと書かれていて、特に「アベノミクス」が理由とは読み取れません。朝日新聞の記者だけは、別のIMFレポートを読んでいるのだろうか?

[追記] たまたま朝日新聞の紙面を読む機会があり背景が分かりました。新聞記載の話は、会見の中での話なんですね。その部分はWeb上では有料ページなので分からない。紙面だと、最初に会見の話を記事にした後、IMFのレポートについては他社同様の内容なんですね。その会見に他紙は参加していなかったのかどうか分かりませんが、一社だけ言及するというのは、やっぱり何か不自然さを感じます。それに、会見は見直しレポートに関して行われたのだから、まずはそれを説明するのが順番じゃ無い? その上で「日本だけは上昇しているが、今後のアベノミクスの動向如何では厳しい場面も予想される」となるなら分かるんですが。いきなり「アベノミクスが新たなリスク」と書いてあっても、実際の記事ではそれほど詳しく取り上げていないんですよね。やっぱり、この会社には不信感がどうしても先行してしまう(笑)。

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