「沖縄独立」という話が急に喧しくなってきて、この地域の利益獲得を狙う中国は、早速これ幸いと独立支援という話をあちこちで展開していますけど、中には冷静な人も居ますね。日本の中で、「反国家的な組織を堂々と設立して、公開して、何もお咎めが無い」と言うことを、浮かれている中国国内の人間はどう思うのか、という記事。
で、その独立を訴える社民党の照屋氏のブログ記事ですけど、
「沖縄の人口は140万人を超えている。国際社会には人口100万規模の独立国がたくさんある。」
と書かれているんで、ちょっと調べてみました。「人口100万人規模」というのを、どの当たりで線引きするかにも寄るけれど、表中193カ国147位のエストニア当たりが、人口数で沖縄と同程度というところでしょうか。この中で「島国」という共通項で見ると、モーリシャスなんかが独立沖縄国の参考になるかも。でも、モーリシャスってイギリス連邦の共和国なんですよね。沖縄も独立したら、日本国連邦に入るんだろうか。トリニダード・トバゴもイギリス連邦に所属しているし。と言うか、キプロス、スワジランド、なんかもイギリス連邦。ここは独立した国家であっても、実際の様々な国家運営については、イギリス連邦としての後ろ盾があるという事も注意しないと。
で、仮に沖縄が独立したら、例えば今沖縄開発振興費として予算化されているお金は入らないだろうし、例えば観光を中心に進出している企業なんかも、政情不安を感じて撤退するかもしれないし、また先ずは米軍とか自衛隊を追い出すんだろうな。で、広大な基地が残ったところへ、中国が進出してきて、米軍以上に厳しい状態になるんだろうと言うことは、火を見るより明らか。そうなれば、今以上に人権だって制限されるだろうし。香港だって、イギリスの統治が終わって中国との「一国二制度」と言いつつも、どんどん中国化されてきているわけですし。香港ですらそうなんですから、憎き日本の元にあった沖縄だと、それ以下の扱いになっても不思議はないですしね。
「国」として独立することは、例えば東京都位の規模があれば、まだ成立することも可能だろうけど、県単位ではどうだろうか。仮に、沖縄諸島が九州の直ぐ近くに有れば、仮に独立したとしても日本の安全保障上某かの力を注ぐ必要が出てくるけれど、今の沖縄の位置だと割り切ってしまえば切り捨てても仕方ないか、と言う考えも浮かんできそうな地勢なんですよね。「独立国家」は、正直なところほぼ不可能に近いと思うけれど、「道州制」の元で準独立的地位を得る、というのは可能かも。
いずれにしても、可能・不可能は別にして、いろいろな可能性を考えて発表する事が自由に出来る場所に居ることの有りがたさはちゃんと理解しないとね。
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