日本のフットボール界にとって衝撃的なニュース。Xリーグの強豪・鹿島ディアーズが、今シーズン限りで企業チームとしての活動を終了するという話。クラブチーム化についても、鹿島としては支援しない方針との事で、仮に今のチームが来年何らかの形態で活動を続けるとしても、かなり厳しい条件で再スタートをしないといけませんね。それでも、5年前に突然チーム廃部、リーグ脱退を通告されたオンワードよりは、一年の準備期間があるだけでも少しは良いのかもしれないけれど。でも、仮に新チームが出来たとして、その存続はどうなるんだろうか。リーグに脱退届をしなければ、チーム名や運用形態が変わっても、来シーズンもXリーグでプレー出来るんだろうけど、これが新チームは新規加入扱いとなると、先のオンワード→ライズの苦労をまたしなきゃいけないわけで、そうなると厳しいだろうなぁ。オンワードの場合はクラブチームだったから、所属選手も別に仕事を持っていて、それなりに自由度が合っただろうけど、今回の鹿島は全員社員だから、仮に新しい形態のチームでプレーするとしても、これまで以上に制限が出るだろうし。
Xリーグの18チームの中で、企業チームと言えるのは、鹿島、富士通、オール三菱、警視庁(かなり特殊か)、パナソニックの5チーム。その他のクラブチームも、多くのチームはメインスポンサーとして、元々の企業母体のサポートを受けているわけで、そう言う意味では「準企業チーム」と言っても良いですよね。そう言うチームに取っては、チームとして実績も上げていて、企業母体としても決して業績が悪いわけでは無い鹿島出すらそうなるのかという、衝撃は大きいですよね。
隠れたメリットとして、鹿島と同リーグになり試合が出来ると、鹿島がスポンサーになっている東京MXテレビで試合中継をして貰える(ビジターとして)事があり、これは関東周辺地域だけだけど結構企業宣伝としては美味しいかも。それも無くなるんですよねぇ。ますます露出度が下がってしまう。まぁ、試合中継は今の時代を考えて、インターネット中継とかUstreamとかもっと活用する方法はあると思うけれど、それにしても手間とお金と時間は必要だし。
1番大きな問題は「鹿島ディアーズ」という日本を代表する強豪チームが、来シーズンも残るのかと言うことですよね。単純に一つのチームが消えて、変わりのチームが増えて数が合えば良いというのでは無く、やはりそのスポーツやリーグが魅力あるものとなるためには、魅力ある試合が出来る強いチームが複数いて切磋琢磨しないといけません。そう言う意味で、仮に「鹿島ディアーズ」という名前は今年限りになったとしても、そのDNAは来シーズンも残って欲しいなと切に願います。チームの選手やスタッフにとっては厳しい一年になるんだろうけど、是非頑張って来シーズンへ繋いで欲しいですね。
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