2013年4月11日

Windows XPの終了

一般の報道でも取り上げられた、Windows XPのサポート終了の話。あと一年というの、長いような気もするけれど、基幹システムとして今もXPを使っている企業にしてみれば、とても十分な時間とは言えないでしょうね。自分も長いことXPを使ってきて、問題もあったけれど、安定していて機能的にも必要十分で、良いOSだと思います。ただ、H/Wの発展を考えると、32bitのメモリー空間の制限は厳しいし、大体アプリ自体がリソースを消費するようになっているから、どうしてもまずは32bitから64bitへの移行が必要なわけで、そうなるとXP(32bit版)をいつまでも使い続けて行く事は厳しい。XPの64bit版もあるけれど、かなり特殊な位置付けですしね。

XPにとっての不幸は、自分自身の出来が予想以上に良くて広く普及した事と、それとは逆に後継OSのWindows Vistaが余りに不評だったことですよね。まぁ、言ってみればMicrosoft自身のトランジションプランが失敗した訳で、そう言う意味ではWindows7は良いプラットフォームだと思うけれど、多くのユーザーがVistaの苦い経験を(妄想も含めて)忘れていなくて躊躇してしまったのが、また不幸。で、今回は、XP→Windows8というトランジションを言っているわけですが、Windows8の場合は、あまりにこれまでのWindowsとLook&Feelが違いますから。これ、使い勝手や機能以上に、好き嫌いが生まれる要因だと思う。

例えば、Windows8の最大の売りだと思う、Metro(って、今は言っちゃいけないのか?)を表示させずに、直接デスクトップが表示される、それまでのWindowsと同じLook&Feelが提供できるだけでも、かなりユーザーの意識も変わると思うんだけど。例えば、Windows8の最大の売りはタッチI/Fだと思うんですが、タッチ対応のPCにインストールされる時は今のようなMetroベースのI/Fに、タッチ対応では無いPCにインストールされる時には、それまでのWindows同様デスクトップが表示されるのがデフォルトになり、もし必要ならばタッチ非対応のPCでもMetroがイネーブル出来るようにすれば、それだけでも移行する時のハードルが少し下がると思うのだけれど。

もう一つ、企業ユーザーがXPにこだわる理由の一つが、IEの互換性なんですよね。IE8、IE7、場合によってはIE6でないと問題が発生するという環境でPCを使っているユーザーも結構います。それなのに、OS側ではIE9だIE10だと、どんどん拡張されていくわけで、それはそれで理由はあるんだけど、やっぱりユーザーとしては困るんですよね。Windows7で提供されたXP modeって、個人的には結構使えるツールだと思うんですが、Windows8ではHyper-Vが使えるわけだから、XPの複数の環境をWindows8上でライセンスフリーで構築出来るようにすれば、まずは既存のXPユーザーがプラットフォームだけでも最新環境に移行することで、Microsoftの負担も軽減するんじゃ無いだろうか。単に「期限が切れますよ、移行するのは今ですよ」と言うだけじゃ無くて、もう少しアイデアが欲しいですよね。

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