2013年2月28日

バブルの記憶

芸能関係のこんな記事。菅野美穂さんって、悪い人じゃ無いだろうけど、それほど好みというタイプでも無いので(あの、くるみ割り人形みたいな口がどうも...)、「ふーん」という内容の記事なんだけど、ちょっと気になったのが「バブルの頃よくして貰ったから」という部分。彼女、そんな歳か? 調べてみると、1977年生まれの35歳。バブルって、1986年から1990年のはじめくらいまでだから、まだ15~6歳頃。調べてみると、デビューが1992年で、テレビとかで活躍し出すのがその数年後位だから、いわゆるバブル世代とはちょっと違う感じも。業界的にタイムラグがあるのかもしれないけれど、それでもちょっとムムムという感じですね。

で、「バブル時代」。たまに宴席なんかで「昔は良かった」的な話が出るわけですが、今の40代前半くらいからはバブル後の世代になるから、もう「夢の世界」みたいな感じで聞こえるみたいですね。曰く、海外出張はビジネスクラスのノーマルで、週末挟んでの移動も可能だったり、予算が余るので年度末になると必死で消費するように好きなものを購入したとか、毎晩飲みに行くのが当たり前だったとか、まぁ冗談半分で言った「今の10年分くらいのお金を、当時は一年で使い切った」というのは、あながち嘘じゃない世界でしたよね。

で、元の話に戻ると、彼女が実際にそう言う体験をして、それを還元したいと思っているのかどうかは分からないけれど、確かに最近の若い世代の考えとかアイデアを聞いてみると、言い意味での余裕というか遊び心的な部分が、もう少し余裕が有った方が良いんじゃ無いと感じ事があります。それって、自分達世代のように無駄な消費とか目的無く何でもやってみる的な経験が無いから、どうしても現実的なぎりぎりの線で止まってしまう気持ちのブレーキが掛かってしまうんじゃ無いだろうか。それはそれで、とっても良いことだと思うけれど、たまにはそういう部分を破って、弾けたところに新しい何かが生まれることが多々あると思うんですよね。AppleのiPhoneとかiPad何かが登場した時にも、そう言う匂いがしたように思います。

よく芸人さんで、収入以上の家賃の部屋を借りて、自分を鼓舞するみたいな話が有ります。あれって、一種にハングリー精神の育成みたいなものだと思うんですが、バブルの頃にも「あいつには負けない」みたいな競争感みたいなものがあったように思います。それが今は、周りどこを見ても厳しい状況なので、どうしても安定しようという意識が強くて次に進む雰囲気が感じられない。勿論、厳しい状況~やっと某かのレベル迄進めたら、それはそれでとっても大きな事なのかもしれないけれど、そこで止まってしまうと、いずれかは周りもそのレベルまで到達して、結局は以前と同じ環境が少し違った場所で再現される事になるだけだと思うんですよね。「バブル=享楽」というとらえ方をされることが多くて、実際そう言う面も多々あったと思うけれど、でもあの時代はその恵まれた状況を利用して伸びていった会社・組織・能力もあったと思います。そう言う部分を、何となく経済や社会の雰囲気が少し上向きになりつつある今、少しでも実現して、次に繋げることが出来ないだろうか。

不況で厳しい時代ではあるけれど、その中でも伸びている会社はあるわけで、そう言う人達って不況を逆手にとって伸びているんですよね。曰く、不況だから、それまで見向きもしてくれなかった取引先が相手をしてくれた、これまで受注して貰えないような会社に仕事を引き受けて貰えた、等。仕事で成功する秘訣のの一つに、自分が変わって時代に臨機応変に適応することがあると思うけれど、それと並行して変わっていく周りの環境や社会を上手く利用する事も重要。バブルの時代は、黙っていてもそれを周りからオファーしてくれたけれど、今は自分からオファーして勝ち取らないといけないという条件は違うけれど、結局やらなきゃいけないこと・成功する秘訣は、昔も今も変わっていないと言うことですね。

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