PCWatch、大河原克行氏のコラムから、NECPCのBCPについて。NECPCは、確か元々は群馬でデスクトップPCを、米沢でノートブックPCを作っていたのが、その後米沢にPC製造を集約して、群馬ではサポート業務に転換したのかな。記事にもあるように、昔の施設を有効利用して、お互いにバックアップ機能を持つような体制にするというのは、先の東北震災以降、いろいろな企業で検討されているDP(Disaster Plan)の基本中の基本。記事にも登場するBCP(Business Continuity Plan)としては、バックアップだけでなく、その事業・活動を継続して実行出来る体制も必要で、そう言う意味でNECPCは過去の資産・経験もあり恵まれている感じ。
また、群馬と米沢という位置関係・距離も、どちらかに何かあった場合にもう一方も被害を受けないぎりぎりの距離感だし、その時には即時にサポート出来る距離感でもあるような気がします。これが、例えば米沢と名古屋とか、群馬と広島とかだと、確かに両方が同時に被災するリスクはかなり小さくなるけれど、物理的距離が迅速なサポートを邪魔する気がします。
先の震災直後から、うちの会社でもBCPの話が急にプライオリティが上がり、一応小さいながらもサーバー管理をしている自分も、やれDPを作れだの、データバックアップはどうしているとか、システムの冗長性だとか、もう一気に仕事が増えて大変でしたが、それでもソフト開発だから、最低データのバックアップをどこかに保管できていれば何とかなるので、それは少し楽かもしれませんね。でも、ソースコードが残っていても、肝心の開発環境も同様に整っていないと、コンパイル出来ない、実行モジュールが作成出来ないとか、色々問題もあるのも確か。それでも、うちの会社の場合は海外にも拠点が有って、そこにデータや開発環境を重複して置いているので、最悪はそちらを使うことで何とかなることも。実際、マシントラブルとかでローカルの環境が使えないことも時々あり、そういうときはリモートで海外のサイトにアクセスして作業するので、感覚的には変わらないかも。でも、結局は、被災時にそう言うリモート作業が可能なだけのネットワークアクセスが可能かという次の課題も生まれています。
「万が一」という事を日頃考えることは大切だと思うけれど、ちょっと「万が一」に振り回されている感じも最近しています。流石に、疲れてきた...
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