2012年10月10日

尖閣と新潟

中国と揉めている尖閣諸島について、こんな記事が。まぁ、言わんとするところは、誰が所有者であろうと尖閣諸島は日本の領土だと言うことを言いたいんだろうけど、でも立場上誤解を招く言い方、特にメディアに使われて簡略化されてしまうと、違う意味に取られますよね。確かに日本は自由な経済活動の国ではあるけれど、こういう国境地帯や重要施設のある場所などは制限が生まれて当然だと思います。

で、個人的に気になっているのは、暫く得に話題になった新潟に建設予定の広大な中国領事館の話。あれ、どうなっているんでしょうね。すでに土地は中国が取得したという話だけど、こちらは一度領事館として完成してしまうと、日本の法制度が及ばない「中国領」になってしまうわけですよね? 言ってみれば、巨大なブラックホールが出来てしまうわけで、今の中国政府の態度を見ていると、決して良いことにはならない気がします。隣接する土地を日本国政府が購入して、覆い被さるようなビルを建てて常時上空から監視するとか(をぃ)。

これまで日本人は目で見て実感できる陸上での国境線が無かったので、あまり「国境紛争」とか「領土問題」という事に関心が無かったのだけれど、今回の事件以降かなり意識が変わったのは良いことでは無いでしょうか。まだ中国の経済が立ち上がっていなかった頃は、日本を立てて協力させるのが彼らのストラテジーだったのが、今は日本もGDPでは追い越しイケイケ状態になり、もう日本に気を遣う必要は無いと言うのが彼らの今の認識でしょう。となると、今の尖閣諸島に毎日監視船を派遣しているように、人海戦術で相手を疲弊させて、弱ったところに一気に攻め込むという、中国伝統の先方でくるんでしょうね。当事者である海上保安庁は大変だろうけど、何とか頑張って欲しいですよね。

日本にとって必要なのは、まず味方を増やすことですよね。同じ境遇にある、ベトナムとかフィリピンとか、東南アジアへの振興策と合わせて協力関係を構築するのが重要でしょう。ただ、その場合、どうしても先方は何かあったときの武力サポートを日本にも来たいされるわけで、その時には今の憲法を立てに断ってしまうと、彼らも日本を見限って、場合によっては中国と組んで日本の敵に回る可能性もありますし。日本もそろそろ現実的に立ち回る狡猾さを身につけないといけませんね。

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