2012年10月21日

成田の検問

成田空港と言えば、電車だろうが、リムジンバスだろうが、自家用車だろうが、とにかく空港内施設に入るときには身分証明書の提示が必要で、これが慣れないとなかなか面倒。で、羽田との競争力強化のためにも、そろそろこの検問を廃止してはという声が出ているというのは、納得できる話。もともとは、成田闘争が激化していたときに、過激派対策で始まった検問ですが、9.11直後の米国国内でも、事前にチェックするような事はやってなかったですからね。そう言う意味では、世界的に異例な処置が、もう何年も続いていることになります。

個人的には、必要ならば継続して貰うことに異論は無いけれど、でも流石にこれだけ長期間実施していると形骸化している気がするんですよね。例えば、京成とかJRでターミナル駅に到着すると、改札を出て直ぐにパスポートチェックがあるんですが、旅行者の場合は一度止まって検査するけれど、そうで無い場合は端の通路を切符を見せるように身分証明書を見せてそのままスルーできるんですよね。さらに、検問が始まった直後は、旅行者だと搭乗券や引換券の提示が要求されたり(当時はe-Ticketは無かったから)、見送り・出迎えだとその相手の登場便名とか確認された物でした。それが何年かして簡素化されて、今ではパスポートチェックだけは残っているわけですが。

最近だと、顔認識技術が発達していて、予め登録されている要注意人物を瞬時に認識出来たりするので、そう言う技術を空港内に配置するというのは1つの対案でしょうね。そう言う技術なら、成田以外の空港やターミナルにも応用出来るわけですし。それとともに、成田の歪な滑走路の問題も、そろそろ解決しないと。結局、滑走路の問題が片付けば、元々検問などやる必要性もなくなるわけですから。

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