2012年9月14日

Ultrabookのターゲットユーザー

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、Ultrabookのターゲットユーザーは誰なんだという。コラム最後の、IDFの参加者がスマホやタブレットで同日開催されたiPhone5の発表内容を確認するという下りは、筆者も書いているように象徴的な話ですよね。確かに、Ultrabookは軽く薄くなっていくけれど、じゃぁだれがそれを使うんだというのは大きなジレンマでしょうね。で思い出すのが、30年前にこれと同じような事象が日本や世界であったこと。それはWALKMANの誕生。それまでの「携帯音楽デバイス」と言えば、ラジカセとかポータブルコンポと呼ばれていたもので、それを持ち出して音楽を楽しむのが一般的。これがパソコンのノートブックに相当すると思えば、WALKMANはスマホですよね。サイズ的にも機能的にも。初期のWALKMANや同様の携帯プレーヤーが再生専用だったけれど、そのうちに録音機能も付くようになり、結構これだけで間に合う場面も生まれてきます。外付けスピーカーとか付属品も色々登場したし。結局ラジカセとかポータブルコンボは、複合機能に走り、最終的には複数メディアから複数メディアへのダビング機能が、主機能になっていったように思います。これって、今のパソコン vs スマホの将来を暗示している気がする。

そのWALKMANですら、今は名前は残っているけれど、シリコンオーディオに変わっているわけですからね。

なんとなく、Ultrabookって、より大画面でI/Oがリッチなタブレットに変わっていくような気がする。その前に、もっと何か斬新なデザインチェンジが生まれるかもしれませんね。Ultrabookって聞いてしまうと、「薄いパソコン」というイメージが今は真っ先に浮かぶけれど、薄く出来ると言うことは、これまでに無い形状とか機能の追加も可能なわけで、そうすると二つ折りの「ノーブックパソコン」の形を捨てて、幾つかのメーカーからでているようなディスプレーとキーボードの分離型は勿論、携帯にあるようなスライドキーボード式のタブレット形状のUltrabookとか、単にスマホのスレーブとしてバックエンドで機能する「パーソナルクラウドデバイス」みたいなものになっていったりもして。

自分の世代とかは、もうパソコン=キーボードの世代だから、どう言うデバイスが誕生したとしても、今のQWERTY配列のキーボードから逃れられないけれど、今の20代以前の世代なら、そんな大きなスペースを取るI/Fは不要で、携帯の10キーキーボードで十分と思うでしょうね。そうなると、今の「ノートブックデザインのUltrabook」だって、もっと没の形状になるのが必然でしょう。例えば、解像度が大きくなってきたスマホですけど、縦にしても横にはしても、スクロールはどうしても必要。それなら、最初から十分に長い長方形のデバイスなんてどうだろうか。縦長に持てばスマホの画面がスクロールしなくても下まで全部表示される、横長に持てば携帯小説を数ページ分まとめて読める、とか。横長だから、両端にSWキーボードを配置してゲーム機感覚で操作できるだろうし。今のLCDは、16:9が主流になりつつあるけれど、20:8とか24:7とか、そんな細長いデバイスがこれからは流行ったりして(ないない-笑)。

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