2012年7月21日

NRT-BOS (9) - EWR物語


今回の入国地、Newark International Airport (EWR)には、ほぼ定刻通りに到着しました。この空港は、US国内線の乗り継ぎで使ったことはあるけれど、入国するのは初めての空港。接続時間は2時間くらいあるしキャリーバッグはスルーチェックインでBostonまで通してあるので、まぁ入国審査で多少混雑していても大丈夫でしょうと高をくくっていたんですが、実際はなかなか厳しいものでした。

まずTDしてターミナルにタクシングしゲートインするまでは良かったんですが、ここでドアの前でCAさんが乗客をホールドしています。何だろうと思ったら、ドアが開いた途端に屈強な警察官が乗り込んできて、何とかという女性乗客が搭乗しているはずだがとCAさんに確認します。「げっ、全員のチェックするのかな」と焦ったんですが、その対象者はメインキャビンの乗客と言うことで、BusinessFirstの乗客は降機してよいということになり一安心。でも、ドアの外にはもう一人警察官が立っていて、一体だれを拘束するんだろうと不思議でしたね。多分、乗客名簿をスキャンして、警戒対象者の名前が含まれていたとか言う話なんだろうけど、もし同姓同名の関係無い人だったら、偉い迷惑ですよね。

そんな経験の後、EWRの入国審査場へ。そんなに混雑している雰囲気は無くて、一つのブースに4~5人位並んでいる程度でしたから、まぁこれなら直ぐに通過出来るなと思ったら、なかなかそうはいかず、ここもチェックが厳しい見たいです。私のところは、ヒスパニック系と思われる男性係員でしたが、前の人達の様子を見ていると、結構ねちっこく質問しているみたいな雰囲気です。それと、これも一つの手法なのかなと思ったのが、一通り質問が終わると、指紋のスキャンと顔写真の撮影があり、通常だとその後パスポートにスタンプを押されて終了になります。ところが、この係員は、それが終わった後も、また何かいろいろ質問をして様子を見ているような雰囲気なんですよね。何となくうがった見方をすると、最初に少し脅かして、その後指紋スキャンと顔写真撮影をして「やれやれ」と安心して油断したところに、「何か隠していないか」と隙を突いて質問をするような、そんな雰囲気を感じました。私の時も、なんで一人で旅行しているのかとか、知り合いはいるのかとか、いろいろ聞いた後に、結構さくっと指紋スキャンと顔写真に移ったんですが、その後またパスポートをぱらぱらめくりながら、「Bostonではどこに行くか」と聞くので「美術館に行く」と言うと「四日間滞在するのに美術館しか行かないのか」と突っ返してきたり... 「いゃ、初日の今日と最終日は移動日で、真ん中の二日でBoston美術館(これは嘘、本当はIADの航空宇宙博物館・別館に行くんだけど、そう言う説明すると面倒だから-笑)巡りと買い物をする予定」と言って、やっとスタンプを押してくれました。まあ、全体的に入国審査が厳しくなっているのは確実なので仕方ないけれど。

それでも、空港到着から30分程で、US入国、荷物のピックアップと再チェックインも終わり、次のEWR-BOS行きのフライトまでUnited Clubでメールチェックでもしようと出発状況表示を確認すると、ここで1時間の遅延になっています。元々の予定だと、18:00頃にERWを出発して、BOSには19:30頃に到着。空港からホテルまでは地下鉄のBlue Line一本で行けるので、21:00前にはホテルにチェックイン出来るという筋書きだったんですが、厳しそうです。地下鉄の駅からホテルまで、10分ちょっと歩くんですが、やっぱり余り遅くなってからは外を歩きたくないですからね。ところが確認してるうちに、今度は2時間遅れとなり、出発が20:00台に変更。仕方が無いので、United Clubの中で仕事をしたりして、また確認すると、今度は4時間くらい遅れて22:00台の出発という表示に。もともと、このフライトで使用する機材が、ORDから来るんですが、それが遅れていたんですね。ところが、UAのサイトでフライト状況を確認すると、そのORDからEWRに飛んでいた飛行機が、Cleveland (CLE)にダイバートしているという表示(!) 天候不良なのか何なのか分からないけれど、こうなるとフライトキャンセルにならないことだけを祈るばかりです。自分のフライトのあと、Boston行きはもう3便位有って、スケジュール上はそちらの方の遅れがすくなく早く着きそうなので、振り替えようかな等と思いつつ再びフライト状況を確認すると、さっきは22:00台になっていた出発時刻が再び20:00台に戻っています。この時の時刻は20:15位で、出発予定時刻が20:30頃だったでしょうか。慌てて、PCを電源を鞄に放り込み、United Clubをダッシュで出ました。こういう時に限って、出発ゲートがターミナルの端っこの方なんですよね。ゲート上の電光掲示板を確認すると、確かに自分が搭乗予定のERW-BOS行きで、出発予定時刻は20:51となっています。でも、まだ折返しの機体は到着していない様子。結局、それから10分以上過ぎてから、やっとORDから飛んできた機体が到着して、乗客が降りてきます。結局機内に入ったのは21:00過ぎになってからでした。

実は、この待っている間、New York辺りの天候が急変していて、雷雨になっていました。結構近くに雷も落ちたみたいで、それもあってフライトキャンセルが凄く心配でしたが、何とか機内に乗り込めたからよしよしと思っていたら、そうは問屋が卸さない。スポットを離れて、誘導路をタクシングしはじめたところで、機体が止まったときには「あぁ、待ち行列かな」と思ったんですが、暫くするとエンジンが止まってしまいます。機長のアナウンスによると、前に6機出発準備中の機体があるのだけど、その中に搭乗者名簿とと一致しない乗客がいるらしくて、その個人確認をするのと、さらに先ほどの落雷で空港の誘導灯に被害が出て、その交換作業を今している。30分以上は最短でも掛かるので、このまま待機する、というお話。まぁ、PSUを動かしていたので、空調が止まったり室内灯が消えることは無かったけれど、飲み物のサービスやFirst Classはスナックなんかを配って、時間を潰したんですが、やっぱり長いですよね。以前、冬の時期にORDからJFKに向かうとき、同じようにタクシング途中で、JFKのトラフィックコントロールで暫く待つという話の後、結局今度は雪で空港閉鎖になり、ターミナルに戻ってきて、トータル7時間遅れくらいの経験がありますが、まぁそれよりはましかな。

結局、EWRを離陸したのは22:00過ぎで、BOS到着は23:00過ぎ。まぁ、安全第一ということで、空港でタクシーを拾い、ホテルに入ったのは、日付けが変わるかどうかという頃。予定よりはかなり遅れましたが、それでもその日のうちに到着出来ただけでも良しとしないとね。(続く...)

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