2012年7月20日

NRT-BOS (8) - Continental風おもてなし(2)

成田を定刻よりやや遅れて離陸し、暫くすると水平飛行に入ります。ここで、最初のドリンクサービスがスタート。一人一人注文を聞いて、前のギャレーで作って持ってきてくれます。ここで最初のビックリが、ドリンクと一緒に提供されるおつまみ。UAと言えば、ローストミックスナッツが定番ですが、それに加えて、日本のおかきの小袋も一緒に置かれます。ちらっと隣の人のテーブルを見たら、おかきの中身が違う物でした(そっちの方が磯辺巻きとか入っていて、個人的には好みだった-笑)。よく、東京お土産で、ミックスおかきの詰め合わせみたいな物がありますが、その小袋をナッツと一緒に配布しているようです。これにまず感心しました。

配布されたミールリストを見ると、まず前菜で「冷製アペタイザー」と「季節のグリーンサラダ」。メインは4種類あり「ポークチョップソテー」「鶏胸肉のハーブ風味」「エビとサーモンフィレのソテー」「和食」。さらに食後には「世界のチーズ」に「デザート」という構成です。これだけ見て、「あぁ旧UAと同じね」と思ったのが間違いでした。最初に、グリーンサラダのドレッシングとメインの注文をCAさんが聞きに来たので、ジンジャーヴィネグレットに珍しいのでポークチョップを注文しました。で、程なくして、カートが移動してきてテーブルセッティングがあり、その後再びカートが搭乗したので何だろうと思ったら、前菜を一人一人取り分けるんですね。3クラス制のFirst Classと同じ感じ。さらに、その「冷製アペタイザー」も、期待を裏切り、一つはプロシュートハムで、もう一つが、お寿司(カニ、穴子、イクラ)から自由にチョイスできるもの。思わず「全部」と言いそうになりましたが、とても食べきれないので、お寿司をそれぞれ一ずつ頂きましたが、両隣の席の人が全種類貰っていて、プロシュートハムも美味しそうだったので、ちょっと悔しかったです。

で、暫くしてメインが登場したんですが、これが凄い。ポークチョップだから、いつものビーフステーキの代わりに豚肉の塊が出てくるんだろうと思っていたら大間違い。人差し指くらいの太さの骨がついた、ちょっとした団扇くらいの大きさの骨付き豚肉が出てきました。骨の部分なんて完全にお皿をはみ出ています。で、食べ見たら、味もOK。肉も軟らかくて、USの赤身肉のビーフステーキ同様、油分が少ないので物足りない感じを受けるかもしれませんが、私には丁度良い案配でした。ただ、如何せん肉が大きすぎて1/3も食べられなかったけれど。で、隣の人が「和食」をオーダーしていたので、ちらっと盗み見したんですが、これがUAの「和食膳」とは全く違う、かなりクオリティの高い印象を受けました。ちゃんと、五つくらいの小鉢が四角い幕の内弁当の箱の中に綺麗に並べられていて、しかも日本の一般的なレストランで出てくる「幕の内弁当」のような作りになっています。そのままANAの機内食で出されても違和感無いかも。これを見て、ちょっと残念でした。これを試してみても良かったかも。いわゆる「酒の肴」的内容が並んでいて、次は是非これにトライしてみたいですね。

メインが終わると、再びカートが登場して、5種類くらいのチーズを好きなように切り分けてくれました。チーズ嫌い&満腹な私は、チーズもフルーツもポートワインもすべてパス。さらに、その後にはデザートでアイスクリームに好きなトッピングを掛けてくれるんですが、これもパス。CAさんに「本当によろしいんですか」と言われたけれど、とても入らないですよ、あのポークチョップの後では。ところで、この日本語を話す女性CAさん、多分以前どこかのフライトでも見かけた記憶があるんですが、非常に親切でかつワインなんかも詳しく説明してくれて、もしかしたらANAかJALからの転職組? という雰囲気の方でした。

その後は、ひたすら熟睡モードで13時間のフライトを乗り切ります。今回の旧COフライトで唯一残念だったのは、フラットシートの横幅がUAのそれと比べて少し狭いこと。でも、機能配置のデザインはこっちの方が良いと思います。で、途中のスナック類はトライする機会無くEWRに近づき、2回目のミール。これがちょっと残念だったのは、時間を間違えたのか、人手が足りなかったのか、到着1時間前から何かドタバタしながらサービスされたこと。もう少し余裕のあるサービスだったら良かったんですが。CAだけでなく、肩章(3本線)を付けたパイロットさんまでテーブルクロスをサーブしたり、メインのサーブをしたりしていてビックリ。これ、後で調べたらパーサーも3本線なんですね。でも、記憶している限りでは初めての光景でした。

で、フライト前の食事は、「チーズオムレツ」「シリアル」そして「和食」まで。メインで結構気になっていたので、ここでは「和食」を選択しました。出てきたものは、やはり幕の内弁当風の箱に、昆布の佃煮、梅干、柴漬け、か鮭の西京焼き(と言っても、薄いお弁当に入っているような感じの物二きれ)、小松納豆(納豆嫌い)、カボチャサラダ(カボチャ嫌い)、鰻巻き卵に、お味噌汁とお茶付きと、内容はバラエティに富んでいて、なかなかでした。個人的には嫌いな物が多かったんですが、でも内容的には「これが米系のフライト?!」という感じでビックリ。旧CO時代からこうだったのかもしれませんが、正直なところ、同じ料金を払うなら、断然旧COのNRT-EWRかNRT-IAHと決定しました(笑)。唯一残念なのは、BusinessFirstのキャビンで、座席数に対してトイレの数が二つしかなく、その為メンテナンスの頻度が落ちるのか、ちょっとクリーンとは言いがたいときがあったことと、旧COのオンデマンドAVシステムの操作性が悪かったことくらいいでしょうか。でも、トータルでは「あぁ、やっぱりUAはCOに買収されたわけだ」と実感したフライトでした。(続く...)

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