2012年7月20日

Cloudの体幹

ANAてのiPad導入事例を紹介する記事。今回の旅行でもそうでしたけれど、もうほとんどの人が機内でiPadやKindle、あるいはそれらに類するタブレットを使っていますよね。勿論、PCを使う乗客も多いけれど、その比率は完全に逆転している感じです。使い方にしても、以前は電子ブックリーダーがほとんどでしたが、最近では動画端末にしていたり、何か文章を作成していたり、本当に一昔前のモバイルパソコンの利用例を見るような感じです。今回も、一度はiPad購入を考えたけれど、最後のところで踏みとどまったのは記事にも書かれているように「何を使うか」ではなく「何が必要(十分)か」ということ。特に、最近ではいろいろなサービスで無料のWi-Fiがあちこちで提供されているので、3Gに頼らなくても目的を達成することが出来るようになりました。でも、やっぱり常時接続は必要だし、それが高速で安定していればさらに嬉しい。Wi-Fiの場合、速度と安定性は合格としても、常時接続出来るかというと、そこまでは行かないんですよね。Point-to-Pointでの利用に限られてしまう。これって、今後Cloudでのデータ運用にシフトしていくときに、一番重要な要素なわけで、そう言う意味ではLTEサポートが出来るdocomoのタブレットも有意性があるんじゃ無いかと感じています。

もう一つは、その環境がどこに行っても同等に利用できるか、ということ。今回USでiPadを購入したとすると、VerizonのLTEサービスが使えるけれど、日本国内では3Gに制限されてしまう。Pocket Wi-Fiを使うと言う方法はあるけれど、スマートじゃ無いですよね。ローミングサービスがもっと充実して、意識せずに切り替えられたり、料金的にももう少し何とかならないかなという気もします。今は、iPadだAndroidだWindowsだと、タブレット側が話題の中心になるのは仕方ないけれど、どこかの通信会社とかサービス会社が、グローバルコミュニケーションサービスみたいなものを立ち上げたら、結構言いビジネスになると思うんですけど。特に法人ユーザーには受けるんじゃ無いだろうか。リンク先のANAのケースにしても、世界各地に国際線を飛ばしているわけで、現地に行っても国内同様の使い勝手は必要では。「いゃ、どうせ会社の中でしか使わないからWi-Fiで十分」という意見もあるかもしれないけれど、でもANAのサイトなんかにも、CAが紹介する現地のおすすめレストラン、みたいなコーナーがありますが、あれをiPad持参してその場で取材してアップする。そうすると、単にお店の紹介だけで無く、「今週のスペシャル」とかタイムリーな話題アップも出来るし、場合寄ってはお店とタイアップなんて言うこともあるでしょう。

今「BYOD (Bring Your Own Device)」が話題の一つですけど、逆に「BYCD (Bring Your Company's Device)」みたいな考えがあってもいいかも。つまり、デバイスやある程度の環境は会社が提供するけれど、それを使って個人使用も認めるみたいな。100%自分の目的でも良いし、例えば先に書いたようなCAの現地情報みたいな、会社にもメリットのある内容であれば、某かのインセンティブを与えるとか。例えば、データ通信料を補助するとか、クラウドに個人データ保管用スペースを別途与えるとか。クラウドのキャパシティとか通信速度・品質が身体で言えば体幹に当たる部分の強化と例えると、そう言う運用方法の拡張は、その体幹に柔軟性と強靱さを与えるようなものかも。そんなところに、結構次のビジネスチャンスがいろいろと転がっていそうですね。

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