電撃的な発表になった、イチローのYankees移籍。移籍会見をした数時間後には、もうYankeesの#31ユニフォームを来て、3塁側ダグアウトから搭乗して、でもいつもの定位置であるライトを守るイチロー。これまでの"Area 51"は"Area 31"と変わったけれど、シアトルのファンの暖かい"Sayonara"は、TV越しに見ているこちらも何となく嬉しくなったシーンです。
さらに印象的だったのは、3回表のイチロー初打席のシーン。いつものようにイチローが登場して、ウォームアップをして打席に入ると、スタンドがスタンディングオベーション。一度バッターボックスを外して、帽子を取って丁寧にそれぞれのスタンドに向かってお辞儀をする姿は、いかにも「日本人」だなぁという印象。その後、再びバッターボックスに入ると、テレビの映像はイチローのアップになるんですが、この時イチローの目に泪があったように感じたけれど... だから、その瞬間は「あぁ、多分三振かな」と思ったんですが、ちゃんとセンター前に初ヒット。直ぐに二盗も決めて、イチロー健在を証明。シアトルファンにとっては、嬉し悔しい瞬間だったでしょうね。イチローのヒットは、この日はこの一本だけだったけれど、9回裏最後のフライがイチローのところに飛んでいき、最後はイチローが試合を締めて終了したのも、やっぱりイチローは何か持っているというか。実は、その後イチローがそのウイニングボールを記念に持ち帰るかなと思ったんですが、ピッチャーに渡していましたね。イチローとしても、まだ自分の野球人生の途中だから、特に意味は無いと思っているのかな。
試合結果と共に、今回の移籍についての裏事情とかSeattle/New York、双方の様子などもニュースに掲載されてきましたが、必ずしもハッピー・ハッピーというわけでは無く、チーム事情もあるし、イチローの事情もあるし、やっぱりMLBは複雑なビジネスだなと改めて実感しました。今シーズンはもう無いけれど、来シーズンはNew Yorkにイチローの姿を見に行きたいですね。あるいは、Seattleでビジターのイチローを見るのも良いかもしれない。岩隈、川崎との対戦という可能性もあるし。しかし、SeattleにB787を飛ばす予定のANAとしては、ちょっと誤算になったかもしれない(笑)。
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