2012年5月17日

入れ墨とタトゥー

大阪市で市職員の入れ墨の有無を調査し、約110人が「入れ墨をしている」と回答したというニュース。もともとは児童福祉施設の男性職員が、子供に腕の入れ墨を見せて威嚇したことが事の発端で、そう言う意味では入れ墨の有無の問題と言うよりは、子供を威嚇したこと・そう言う勤務態度が一番の問題だと思うだけど、それがいつの間にか入れ墨の有無とか妥当性みたいな話に変化していることが、逆に気になります。

自分の意識だと、いわゆるその道の人が威嚇目的・度胸誇示目的で彫るのが「入れ墨」で、小さな華とか動物とか恋人の名前なんかを、目立たない場所に彫るのが「タトゥー」何ですが、今回の場合はどうなんだろうか。調査では、このタトゥーが多かったようですけど。入れ墨・タトゥーいずれにしても、一度彫ってしまえば元の状態に戻すことは出来ない訳だから、個人的にはそう言うことをする気持ちにはなれないけれど、まぁひとそれぞれだから。

で、この関係のニュースを聞くと、よく「海外では普通だから日本も文化を受け入れれば」みたいな話をしていることを聞きます。昨日もとあるニュースの中で、大阪橋下市長のインタビューの後、インサートで仙台市市長が世界的な事だからみたいな言い方をしていたんですが、それは違う気がします。以前、仕事でよくUSに出張していたとき、入れ墨(Tattoo)の話題が何度か出たんですが、やっぱり向こうの人も「好意的」と言うほどでは無いんですよね。言い方は悪いけれど「レベルが低い」という言い方をする人も。日本よりも受け入れられているとは思うけれど、それでも一般に言われるほどでも無い感じ。それに「海外ではxxxだから、日本でも同じに」という言い方って変だと思うし。

昔と比べて、手軽に簡単に彫ることが出来るようになったからというのが最大の理由だと思うので、あと何年もしたら「タトゥー」に関しての世間一般の受け止め方も違ってくるんだろうと思うけれど、要するに一種の服務規程にしちゃえばいいわけですよね。暫く前に、とあるお祭りのポスターに移っている裸の男性の姿が問題だといって掲載取りやめになったけれど、生身でも駄目と言われることがあるわけだから、手を加えたものがそれ以上に制限されることは仕方ないと思います。いずれにしても、一番の問題点は「子供を威嚇した」と言うことで有り、入れ墨・タトゥーの有無というのは実は副次的な話だったはず。結果的に、その男性職員が墓穴を掘ってしまって、寝た子を起こしてしまったと言うことなんだろうなぁ。

唯一気になるのは、過去にそう言うことはしたけれど、現在では更生して真面目に仕事をしている人に対しては、何らかの軽減措置なり猶予は与えて欲しいですよね。

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