2012年4月4日

もっとTVとNOTTV

実はつい最近まで「もっとTV」と「NOTTV」って、同じ物だと思ってたんですよぇ... だって、似たような名前で、スマホへの番組配信とか記事では言っているし。前者の「もっとTV」は、民放連と電通が仕掛ける、オンデマンドTVサービスで、後者の「NOTTV」は、スマートフォン向けの新放送サービス。配信する番組の違いはあれど、同じ有料サービス、スマホでの配信サービスという共通項ゆえ、ライバルサービスと言えるんですが、うーみゅ、多分共倒れだろうなぁ...

だって、スマホというプラットフォームには、「ワンセグ」という無料サービスがあるわけで、時間潰しと言う意味ではこれで必要十分。まぁ、「もっとTV」は見逃した新番組を後からもう一度視聴出来るというメリットはあるけれど、それだって最近のHDDレコーダーをセットしておけば済む話だし、それ程大きな需要があるとは思えないけれど。

ところで、「もっとTV」にはHNKも参加を検討しているらしいけれど、その場合でも有料放送にするんだろうか。民放が、自分たちが作成した素材を二次販売、三次販売してコスト回収するのは、一応民間企業だから理解できるけれど、皆様の受信料で運営しているNHKが、その二次販売、三次販売で利益を得るのは納得できない。子会社・関連会社を通じて、Nスベ等のソフトを販売しているのも納得できないし。逆に、利益が入ったならば、その分は受信料に反映させて下げるべきだよな。

閑話休題。少し前に書いたテレビの不振の話と同様、末端のデバイスだけ変えても駄目なんですよね。また、オンデマンドと言いつつも、結局は「再放送」の域を出ない感じだし。個人的に思うんですが、昔のように地上波でNHKと民放が少ないチャンネルを分け合っていた、地方になればNHK 2チャンネルと民放が2局位なんていう時代ならば、一つの番組で30%とか40%とかいう視聴率を取る意味はあったと思うけれど、今の時代、地デジあり、BSデジタルあり、さらにはCSやらケーブルTVやら、そしてワンセグに、このもっとTVとNOTTVと、総チャンネル数を考えると重複している部分もあるけれど何十と言うチャンネルが並立しているわけです。そういう場合には、一つのチャンネルでどれだけ視聴率を上げる化じゃなくて、自分の系列のチャンネル視聴率の合計をどれだけ高くするか、あるいは一日通してどれだけ安定した視聴率を確保できるかと言う事を考えるべきじゃないだろうか。

例えば、平日に休みが取れて昼間のテレビを観ていると思うんだけど、なんで昼間のテレビは同じようなワイドショーや再放送、それに詰まらない韓流ドラマばかり流れているんでしょう。それだったら、一日遅れでも良いから「昼夜逆転テレビ」みたいな事をやって欲しいですよね。朝の7時、8時くらいから、前日の夜の7時、8時の番組を流して、そのままお昼からは深夜放送枠のニッチな番組を続ける、と。テレビの謳い文句で、よく「リアルタイム性」と言われるけれど、今の時代はそれよりも、寄り自分のリズムやライフスタイルにあった情報提供機能としての役割の方が欲せられているはず。そういう意味で、「もっとTV」にしても「NOTTV」にしても、ちゃんと訴求しているとは言い難い気がします。

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