2012年4月7日

OBの弊害

ルーピー鳩山氏が、周りの制止も聞かずにイランへ飛び立ってしまいました。国会開会中に、元首相という重い立場の人が、現首相も含めた政府の言うことも聞かずに、勝手な行動を取ることは、防衛省大臣以上に問責に値する行為じゃないのか? というか、普通は首相退陣したら、そのまま隠居とは言わないけれど、静かにしている物なのに、この人といい、この人の次の人といい、とにかく目立つことしか考えていない。そう言うことを放任しているどころか、「外交担当顧問」とかにしちゃうところが、今の与党の駄目さ加減を表している気がする。

ただ、ちょっと思ったのが、これって例えば体育会系の運動部なんかで、現役を引退したOBが何か理由を付けてクラブを訪問して、あれこれ言うのと似たような感じだな、と。現役にしてみれば、経験豊富なOB、それも実績がある人の意見や協力なら嬉しいし役立つだろうけど、何か失敗したり駄目駄目だった人間から、何か言われても「そうは言っても」という気持ちになるのが普通。現役から「ここを教えてください」と言われて手を貸すなら良いとして、そうでないなら普通はOBは寄付だけ頂ければあとは黙っていて、と言うのが本音のところじゃないだろうか。

歴史のある、あるいは組織として実績のあるクラブなら、そういうところもちゃんとしているんだろうけど、往々にして歴史の浅いクラブとか経験値の少ない組織にこういうことがあるように思います。結局今回のルーピー氏の行動も「一個人としての訪問」と本人は強弁しているようですが、それって結局は何をしても大目に見てもらえる「野党根性」が抜けてないだけのような気がする。与党としての立場、元首相としての立場は、本人は超軽量級であっても、その名前はそれなりの重みがあるんですからね。もっとも、飛んでいってそのまま迷子になって帰ってこなければ、それはそれで日本の平和が少し進む気がするけれど... (以下、自粛)。

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