2012年4月28日

視聴率を気にするNHK

「暗い大河ドラマ」と言われてきた、今年のNHK大河ドラマ「平清盛」を、今後てこ入れしていくという話。これが、民放のドラマであれば、スポンサーの事もあるし、大変だなと思うんだけど、皆様の受信料で運営されているNHKがなんで視聴率を気にする必要があるんだろうか。勿論、視聴率が高い=人気が高い=満足度が高い、と言う事はあると思うので、わざわざお金を払っている一人としてはそう言う番組を多く制作してほしいのは当然です。でも、一方で、NHKスペシャルみたいな高品質な番組も、だからこそ作って欲しいわけで、そう言う意味では変に視聴者に迎合したような大河ドラマよりは、史実の再現に拘った内容のものがあっても良いんじゃ無いだろうか。

100%ノンフィクションでは無いから、それなりに演出なり効果なりを入れることは有りだと思うし、それによって番組の内容に幅や深みがでてクオリティがアップするのは良いけれど、それよりも視聴率を気にしてというのはNHKとして正しい姿勢なのか、疑問です。昔、まだ民放のネットがいまほどでは無くて、地方に行くとNHK以外は1つとか2つくらいしか民放が放送されていなかった時代、確かにNHKの力は圧倒的で視聴率もずば抜けていたけれど、でも今の時代民放のネットはほぼ全国を網羅していて、さらにBSやCSもある多チャンネル時代。その中で、テレビの存在感自体が薄れていて、どんどん視聴率どころかテレビの視聴時間自体が少なくなっている時代。視聴率に拘る時代は止めて、例えば再放送をしても人気のある番組、内容的に歴史的な記録や勝ちのある高いクオリティ、DVD/BD等やネットでの配信など、要するに細く長く利用される番組作りをするべきだと思うけれど。

もし、視聴率を気にするなら、最初に目標視聴率を設定して、それを達成出来なかったら受信料を何%か払い戻すとか、そういう仕組みを作って欲しい。あるいは逆に、オークション方式で受信料を「投げ銭」するとか(笑)。視聴率を気にするなら、そういう競争原理も導入して欲しいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿