2012年4月25日

クリエイティブな国・日本、都市・東京

Adboeによる、創造性に関する調査で、最もクリエイティブな国は「日本」であり、最もクリエイティブな都市は「東京」という結果になったという記事。面白いのは、ワールドワイドではそう言う結果になりつつも、肝心な日本人はそうは感じていないという結果で、これっていかにも「内向き」な日本人的傾向を表しているようで興味深いです。決して、否定的な意味での「内向き」ではなく、それこそ日本人・日本製品の得意な、オタクな機能凝縮したディテールに拘る高品質な製品作りに向いていると思います。

例えば欧米なんかだと、素質や能力のある人材を集めて競わせて、そこから優秀な人材を発掘していくような、選抜的な育成方法というか文字通り競争社会の原理があって、それ故に厳しい競争を勝ち抜いた素晴らしい製品なんかも沢山登場するんですが、そういう部分は性格的なことや文化的なことがあって、これまでの日本では余りありませんでした。でも、YouTubeとかニコ動とかという新しい環境が、そう言う内側に行きがちな日本人の世界に「発表の場」を創設し、それによって日本人の中にも「あれよりは良い物」を生み出そうという競争意識が生まれてきたように思うんですよね。これって、これまでの「良い物はお客様が選んでくれる」という、どちらかというと受動的な姿勢とはかなり違う物で、それによって日本のビジネスとか産業、さらには文化的な物も一皮むけるんじゃないだろうか。一寸、そう言う方向に進むことを期待したいですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿