東京電力が、原発から火力発電への転換による燃料費アップのために電力費用を17%あげるという記事。発電コストが今のところ原子力発電よりも高い火力発電なので、これはある程度仕方ないところもあるわけですが、そういう意味では東電だけでなくこれからどんどん原発が停止されて再稼働しないと、全国の電力会社は同様の状態になるんでしょうね。
今朝の某番組で、番組の有名キャスターが「けしからんね、東電は。関西電力から買いましょうか。」なんていう事をしたり顔でMCしていたけれど、東電よりも原発依存度が高い関電の方がより厳しい状況になるはずなのに。それに、50Hz-60Hzの問題もあるわけだし。そういうところを無視して、あるいは知らずに感覚で適当にコメントしてしまうキャスターというのもなんだかなと。まあ、そういうお気楽なところが彼の魅力らしいけれど。
閑話休題。で、この値上げは、値上げが嫌なら原発再稼働を容認しろと言う脅しだ、と言うコメントなんかも出ていましたが、なんでそうなるのかなぁ。地域独占企業とは言え、一私企業なわけだから、企業体として経営に問題が出れば必要な対策を取るはずだし。勿論、その対策の妥当性は、株主なり公共事業と言うことである程度政府も関与する必要はあるかもしれないけれど、でも企業活動として必要なこと。逆に、その値上げによる社会的影響の大きさと、対策を施しつつ原発を次の対タイエネルギーが完備されるまではリスクテイクしながら使うことを評価して、より費用対効果とか、リスク対コストみたいな観点で判断する事が重要なはず。確かに福島の原発事故は大きな事故で、これからその影響も何十年単位で残ることが予想されるけれど、そこから何か学ぶべき事は原発を否定する事だけではないはずなんですけどね。
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