2011年9月28日

新聴覚スマートフォン

KDDIと京セラが開発した、耳栓やヘッドホンをしたままでも音が聞こえるデバイス。最初記事を読んだときには、骨伝導デバイスの薄型・小型化した物を開発したのかと思ったんですが、別の原理なんですね。通常の聴音機能のように、外耳道を音声振動が伝搬して鼓膜に届くのではなく、その周りの人体に振動を伝えて鼓膜に音振動をと遂げるというシステム。言ってみれば、パイパス機能を使って音を鼓膜に届けるような仕組みなので、本線上(外耳道)に障害物があっても問題無いということらしい。

ちょっと凄いとも思うのは、その振動を伝える素子が、僅か0.6mmの物で小型化可能なものということ。スマートフォン用のスピーカー代用品でもいいけれど、もっといろいろ実用範囲が広がりそうですね。たとえば、耳栓を必要とするような五月蠅い場所でのコミュニケーション用としてもいいだろうし、音漏れしたくない場面で使うと言うことも可能かも。たとえば、シート上で耳の回りに貼り付けるようなイヤホンが出来れば、アナウンサーとかSPとか、目立たない格好で確実に指示を受け取ることも出来るようになるだろうし。補聴器なんかに利用出来れば、さらに便利かも。骨伝導スピーカーも便利そうと思ったけれど、変換効率とか音声品質の点ではこっちの方が有利なんだろうか。ちょっと興味の沸くデバイスです。あぁ、CEATEC、行きたいなぁ...