2011年9月8日

薄さと軽さ

ドイツIFA2011で展示された、PC各社の"Ultrabook"の記事。仕事でもプライベートでも"Mobiler(死語かな、もう...)"を実践していて、B5サイズのノートブックPCを中心に使ってきた自分としては、やっと時代が追いついた(をぃをぃ)という気もしないではないけれど、でもちょっと記事を読んでいて気になるのが「薄さ」を強調し過ぎていること。もちろん、昔のノートブックPCのように、フットプリントこそA4サイズであっても、その厚みが3cmとか3.5cmとか、それってハードカバー本より酷いじゃん、みたいなことはもう論外だと思うけれど、でもじゃあ薄ければ薄いほど良いのか、というとそれはちょっと違うような。

個人的に嫌なのは、MacBook Airがその典型だけど、薄さを追求する余り、たとえばUSBのポートが1つしか無くてしかもアクセスしづらいとか、薄さを優先してまだまだ必要な外付けのCRTポートとかEthrenetポートが省力される、特種コネクターになるという「トレードオフ」が自分的にはまだペイしないと思っていること。また、薄く造るためにはその分剛性も高くしないといけないわけで、筐体としては重くなるので、実は薄くなってもそれ程軽くはならない。今回のUltrabookは、それでも1.2kg前後くらいになっているようですけど、個人的には8時間位の運用が可能なセル数のバッテリー込みで、最低でも1kgは切って欲しい。それで、たとえば最薄部が1cm超えてもいいと思うし、全体で2cm位の厚みだったら十分満足すると思います。Ultrabookではないけれど、「薄い」と言われるいろいろなPCに実際触れてみると、結構重いんですよね。未だにMacBook Airが登場した時の衝撃と、実際にApple Storeで持ってみたときのずっしり感を忘れられないんだけど、見た目は美しいけれど、実際に触れてみると「ちょっと持ち歩く気がしないなぁ」というのが正直なところ。

Ultrabookの目指すところは、今の携帯電話やスマートフォンのように、日々持ち歩いて好きなときにいつでも使うような場面だと思うんですよね。その時には、PCと言う以上サイズ(画面サイズ)は11~13インチが要求されるから、後はどれだけ持ち歩くのに不便さが無い。当然、鞄とかバッグに入れて持ち歩くから、そうなると1mm/2mmの薄さ競争には意味が無くて、100g/200gの重さ競争でしのぎを削ってくれた方が、ユーザーとしてはメリットがあります。Ultrabook
ようなセグメントの商品が、これからどんどん登場してのだと思うけれど、ポイントとして薄さよりは軽さをPCメーカーは追求して欲しいですね。

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