2011年9月13日

声で操る

声で操作するという東芝のエアコン新製品。少し前の(今も?) SFの世界では、殆ど全ての操作を音声入力で実行するわけで、複雑なコンピュータの操作も声で出来たりします。そのイメージが強いのか、声や言葉で操作するというのが、凄く先進的に感じます。勿論、技術的にも先進的なのは確かだし音声操作というのは便利な機能だと思うけれど、逆に今のようにタブレットとかスマホが普及しているときに、わざわざそういう機能って必要だろうかとも思ってしまいます。それらのデバイスを、万能コントローラーにしてしまう方が、実はユーザー的にも便利だったりして。

たとえば、この音声コントロール、あらかじめ登録されている21種類/26個のキーワードに反応するようになっているみたいですが、それって凄く限定されているですよね。真夏日で暑い朝に、本当は「急いで24度位まで冷やして」欲しいのに「冷房」というキーワードで少しずつ冷やし始めるのは、ある意味不便。それなら、タブレットやスマホにあらかじめ自分の好みの設定を入れておいて、それをエアコンに送信して直ぐに好みの状態にする方が、ユーザーとしては便利だと思うし。

最近ちょっと思うんですが、今では普通に使っているプリンター。昔のプリンターって、それこそ小さなパソコンくらいの能力があって、内部構造も複雑だしマイクロコードも結構大変でした。でも、今のプリンターって、必要な処理はPC側で行い、プリンター側で仕事をするのは送られてきたデータを印字するだけ。その分、プリンター本体の機能が簡略化されて、コストダウンにも繋がるし、ある意味単機能になったことで別の機能と組み合わせて複合タイプのモデルなんかも作りやすくなったんじゃないかと。エアコンとかテレビ何かも、コントロール部分は外に出して、内部的には冷暖房、映像表示、録画機能、みたいな単機能に徹して、本体は安く、でも管理部分は少し付加価値を付けるみたいなビジネスモデルってどうだろうか。

この音声コントロールにしても、東芝のエアコンだけでなく、テレビやLED照明にも対応しているようですが、そうなると同一メーカー製品で統一しないと利便性が生まれない。でも、タブレットやスマホでは、どこのメーカーでま対応出来るコントローラーになるとしたら、そっちの方に人気が出そう。 タブレットアプリとして、面白そうな気がします。

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