2011年9月7日

700円のたばこ

小宮山厚生大臣の「健康のためたばこは700円くらいが望ましい」発言が物議を醸しているけれど、今たばこって幾らなんでしょう。たばこには全く興味ない、というか「この世から無くなってしまえ」と念じている自分にとっては、700円どころか1万円位、いゃ非売品にして貰っても良いくらい(笑)。まぁ、とは言っても「嗜好品」なので、好む人・好まない人が居るのも仕方ないことで、ただ、たばこの場合匂いと煙が回りに広がりますからね、それは何とかして欲しい。

で、この小宮山大臣の言い方にちょっと引っかかったんですが、「健康のため」と言いつつも、どうも最初に増税ありきのように聞こえる。「700円までなら、買い控えで税収が減ることは無い」というけれど、例え税収が減少しても「健康のため」に控えさせるべきは控えさせなきゃいけないんじゃないの? たとえば、喫煙者の場合肺がんとか疾患の発症率が上がることは、統計的に証明されていることだと思うんですが、その増加分に対しての保険料や医療費分をたばこの価格に上乗せしたら幾らになるんでしょう。もちろん、価格が上がることで喫煙者が減って、その上乗せ分も下がるだろうから、そういう補正をした上で、どうなるのか。当然、副流煙による回りの影響なんかも含む。それで、たとえば100円のアップで済むならそれでいいし、本当に1000円2000円アップしても足らないならば、それこそ厚生労働省として「健康のため喫煙率を下げる」努力をさせないといけないと思うんですよね。その上での「700円位が丁度良い」というのならまだしも、これくらいなら税収にも影響せずに、健康にも留意しているというポーズにもなる、というようにしか聞こえない。

それでも、この人は野党時代から厚労関係の仕事をしていたのでまだ良いけれど、「素人」と公言してしまう大臣とか、竹違いの分野の責任者になってしまう大臣とか、幾ら大臣職はお飾りとはいえ(をぃ)大丈夫なのか? 流石に、この2年間で経験値を蓄積したのか、「政治主導」を取り下げて、事務次官会議を復活させたり、やっとシステムとして機能させることを理解した感じ。何でもかんでも自民党時代の事を否定すれば良かった昔と違い、実際に自らの手を動かすことになると、実は自分たちが批判してきたことがそれなりに理由のあるものだったときがついた、と言う事でしょうね。問題は色々あったかもしれないけれど、少なくとも何十年と続いたものには、それなりに理由もあると言うこと。それに気がついて実行しただけでも、一歩前進と思うべき何でしょうかねぇ...

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