2011年8月17日

JetStar Japan

JAL、三菱商事、カンタスグループが1/3ずつ出資して、カンタス系のLCC "JetStar"をベースにした「JetStar Japan」が正式に発表されました。スタアラ系100%の自分にとっては、殆ど興味のない事だけれど、同じようにLCCを別系統で2会社も展開予定のANAに対して、それなりの影響を与えるだろう事を考えると、全く無視というわけにも行きませんしね。

USの場合、大手キャリアーのLCC系路線は事実上撤退して、結局最初からLCCとしてスタートしたキャリアーだけが今残っている状態ですが、日本ではどうでしょう。そういう意味では、カンタス系のJetStarは、大手系傘下のLCCとして成功している例だから、JALとしては良いところに目を付けたと言えるのかも。逆に、ANAが提携したAir AsiaはLCC専門キャリアーですし、Peachは0からのスタートですから、ANAの方がハードルは高いかも。しかも、関東と関西、二面作戦ですし。

で、FFPメンバーとして気になるのは「マイルはどうなるの?」という事。JetStarのサイトを見てみると、利用料金によって加算・不可算、加算率が違うみたいですね。JetStar Japanは、多分そこは引き継ぐだろうから、JAL系の人はTPOに応じて、JAL本体とJetStar Japanの使い分けが出来そう。でも、ANA系な人にとっては、ANAのLCCはそれなりにお得な料金設定で、かつ本体では運行していないような場所とか制限が多くなりそう。どちらの発表会見の様子を見ていても、必ず出る質問の一つが、本体とLCCとの棲み分け。その答えも、殆ど同じで、結局は利用客層が違うから食い合いにはならない、安い料金で新しいマーケットを開拓する、と言う話。経済が低迷しているから低価格で需要を掘り起こすというアイデアもあるだろうけれど、マーケットのパイはそれ程急激に広がらないから経済低迷もあり本体からLCCに流れるという話のほうが正しいような気がするんですけどね。

狭い日本の国土、青森から鹿児島まで新幹線が貫通している日本。それでも、じゃぁ青森から鹿児島まで新幹線で移動しようと思うと一仕事なわけで、それ程極端でなくても、移動時間を考えると狭い日本でも飛行機の方が便利という区画はいっぱいあると思うんですよね。しかも、日本中には100近い空港が散らばっているわけだし。それでも飛行機利用が伸びないのは、色々理由はあると思うけれど、一つの理由は料金設定があると思います。何日もかかるなら別だけど、数時間程度の違いなら、やっぱり安い方で行こうか、と言う話は多いでしょう。 今回の国内LCCのスタートが、その壁を越えて日本人に飛行機の利便性を植え付ける一つの切っ掛けになったら、それはそれでLCCの役割として十分意味があるんじゃないかと思います。

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