Microsoftが発表したWindows Phone 7.5のポジションについての話。最初にタイトルの「スマホってそもそも電話機だよね」という言葉に敏感に反応してしまい、「いゃ、それは事実だけど、今はその先を行っているし」なんて事を思いながら記事を読み始めたんですが、「電話機に特化する」のではなく、「電話も含めたコミュニケーションツール」とちゃんと認識しているので一安心(笑)。
自分はまだスマートフォンは使っていませんが、今の携帯電話+iPod touch+Mobile PCという通常の使用環境を考えると、コミュニケーションツールよりは、インフォメーションツールとしての利用比率がさらに高まりそうな気がします。特に、今の携帯電話の使用目的で一番多いのは電子マネーですから、まずはこれが使えないとそもそもスマートフォンに移行することも出来ない。この夏からやっと電子マネーサービスもスマートフォンに対応してくれたので、常に使うサービス(EX-IC、iD、Edy、その他)もスマートフォン対応し、使い始めて2年を過ぎつつある今の携帯の後継機はスマホかな、と言う思いもだんだん大きくなってきています。
ただ、そうなると現在の選択肢はAndroid携帯敷かないんですよね。iPhoneは電子マネー対応していないし、このWindows Phoneもそう。余分な回路や新規に開発しないといけないといけないから大変だとは思うけれど、でも今電子マネーは必須機能だと思うんですけどね。ワンセグとか赤外線とか、日本固有のニーズの一つではあるけれど、でもこれがないと自分にとっては携帯を持ち歩く理由は半減どころか80%位無くなりそう。
過去、Windows CE時代から、Windows Mobile、Windows Phoneと、Microsoftの携帯デバイス向けOSの歴史を、つまみ食いレベルながらずっと見てきているんですが、やっぱり中途半端なんですよね。最初の頃は、余りにPC上のWindowsを小さなデバイスに無理矢理入れようとして、実現にかなり無理がある過剰スペックを追求していたし、逆に最近のWindows MobileやPhoneは、Windowsとは別の形に脱皮しようとしているけれど、どうも切り口が上手くない。初期の頃はWindowsそのものをデバイスに入れようとして無理が生まれ、最近ではデータ共有を訴求するあまりに、肥大化するwindowsのI/Fとまだまだ小さな携帯デバイスのI/Fとのギャップが大きいように感じます。この辺り、もともとネットワーク中心に大きくなってきたGoogleとか、携帯デバイスから生まれたEvenoteとか、ボトムアップしてPCの世界でも使えるようになってきてアプリと比べると、Windows Phoneは不利な気がします。
「電話機」の定義を、単に音声通話機能に限定するのか、それともi-mode等も含めたある程度高機能な通信機能と見るのか、それによっても違いがあるとは思うけれど、その携帯電話が一時期は「デジカメ」として使われることが中心になったこともあるわけで、「そもそも論」というのには注意しないといけないかなと思います。自分が感じるのは、Walkmanの登場と同じように、「常に持ち歩く」という点をもっと重要視して、だから必要な機能・仕様を考える必要があるんじゃないかな。そうすると、Walkmanが文化になりライフスタイルを創造したように、スマートフォンもそういう新しい創造に繋がる気がします。そんな仕事の端っこでも良いから、関われたら幸せかも。
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