いよいよBoeing 787の初号機が完成し、ANAの特別塗装がお披露目されました。初号機は短距離国際線仕様だそうで、初フライトは香港へのチャーター便で、その後遊覧飛行等をした後に、羽田-広島線、羽田-岡山線に投入予定との事。何故広島、岡山? という素朴な疑問が生まれるんですが、話題性とコストの関係で、新幹線との競合する境界値を見極めようとしているんでしょうか。静岡空港には... 無理だろうなぁ。確か、静岡-札幌、沖縄線で使用しているのはB737なのでB787の半分位のサイズ(座席数)なんですよね。それでも、80%位の搭乗率があるけれど、それでもやっと100名位の規模なわけですから、まだまだ足りないなぁ。
ところで、B787が就航する予定の広島空港や岡山空港って、どのくらいの規模(便数)なのか今回きになってちょっと調べて見ました。使用したのはiPhone/iPod touch用のアプリで、単純にそれぞれの空港からの発着便を調べて見たんですが、ちょっと驚きの結果が。
まずは中国地方の中心都市、広島空港からは、新千歳、仙台、成田、羽田、那覇へ就航。このうち、新千歳はJALが1便、仙台へはIBEXが1便(ANAとコードシェア)、成田へもIBEXが2便(ANAとコードシェア)、沖縄へはANAが1便、そして羽田へはJALとANAが3便ずつ合計6便も飛ばしています。羽田線を除けば、静岡空港とそんなに違いを感じないけれど、いかに幹線特に羽田線が地方空港にとって重要か、素人でも感じるスケジュールです。
で、岡山空港を見てみると、新千歳、沖縄、羽田に就航。新千歳へはANAが1便飛ばしているけれど季節運行。沖縄へはJALが1便。そして羽田へは、JALが4便、ANAが5便と合計9便も飛ばしている! 距離で言うと、広島よりも岡山の方が東京に近いわけで、それなのに便数は多いというのがちょっと不思議。広島からだと、逆に福岡に出た方がいいのでしょうか。いずれにしても、どちらも新幹線(のぞみ号)を利用しても3時間ちょっとで東京に着きますから、飛行機を利用する場合の手間(空港への移動時間や登場待ち時間等)を考えると、丁度新幹線と飛行機利用の境界線なんだろうなという印象。
調べて見ていて思ったのは、広島空港にしても、岡山空港にしても、国際線も静岡空港よりも少し多く就航してるんですよね。どちらかというと、国内移動の中継点と言うよりも、国際線乗り継ぎの拠点と言う雰囲気。そうなると、一度羽田に出てそこから国内にさらに移動するというのが便利が善いと言うことなんでしょうか。いずれにしても、JAL/ANAで毎日それだけの飛行機を往復させるだけの需要があると言うことなんだろうな。いゃ、B787を先ず投入すると言うことは、それだけの路線数を維持するにはやはり厳しい、もしかしたら赤字だから、と言う事もあるんでしょうね。岡山、広島専用にとしても、一日2往復くらいが最初の2機体制では精一杯だろうから。広島-羽田だと、ANAはB777とかB76Pとか使ってるんですよね。便数だけでなく乗客数にしても、それだけ需要があるんだ。
最初は、花形幹線である羽田-新千歳とか、リゾート線の那覇線とかに投入して、B787を目立たせるのかなとも思っていたので、広島、岡山って地味(失礼!)と思いましたが、まずは本当に利益率がアップするのかビジネスモデルの検証からということなんでしょう。 なかなかシビアなビジネスの世界をちょっと垣間見た気がします。
気になったので、コメント失礼します。
返信削除広島~羽田は一日
ANA9便
JAL8便
の計17便
岡山~羽田は一日
ANA5便
JAL4便
の計9便です。
コメントに気がつくのが遅くなり、公開が送れて失礼しました。
返信削除うーん、どこかで数え間違えたのかな。ありがとうございました。