福島原発のトラブルから、この夏の電力不足が予想され、関東圏から関西圏・九州圏への移動を予定していたものの、逆に九州や関西の電力不足が表面化してきたため、再び関東に戻る企業が増えているという記事。関連してちょっと驚いたのが、電力使用制限で電力使用量が減った東京電力が、逆に関西等への電力融通を健闘しているという記事。東京電力と、他の関西電力とか中部電力との一日当たりの発電量を見ると、東京電力は中部電力の倍、関西電力と比べても1.7倍位あります。ですから、東京電力から、仮に5%の電力提供を受ければ、10%近い余力を得られるわけですよね。別の言い方をすると、東京電力管内で各企業が5%とか10%の節電をすれば、それは他の地域での10%から20%もの効果が得られると言うこと。それだけ、東京電力管内の発電規模が大きいなと実感する話題でもあります。
とは言っても、今の発電状況にしても、老朽化した火力発電やら、揚水発電に、さらには大規模な自家発電からの買い取りと、もう重箱の隅を舐めるようにして集めている電力なわけで、もしかすると急にトラブルで発電停止何て言うことにもなりかねないし、企業なんかの自家発電の場合、緊急時の短期間の発電なんかを想定しているだろうから、何ヶ月も連続して発電するなんてことで、将来本当に必要な場合に大丈夫なんだろうか。
暑さも昨年並みに厳しく、決して楽な状態ではないけれど、何とか大企業が休日シフトをしたり、それ以上にいろいろな中小企業や個人が細かなやりくりをして少しでも電力不足対策に奔走しているのに、何故か肝心の大本の政府だけでどうでも良いようなことで時間を潰し、肝心な緊急対策である電力、復興、そして忘れ提携な経済対策等が何も進まない状況に、その理由で暑くなりそうです。内閣支持率が16%まで下がったそうですけど、まだ16%もあるの、というのが率直な感想。
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