2011年6月2日

リーダー交替

昨日衆議院に提出された内閣不信任決議案。当初は300議席以上を有する与党民主党が反対してお仕舞いと思われていたのが、結構造反組があるようで今日午後に予定されている採決では、五分五分の様子。リーダーが一年ごとに交替する不安定さに対しての国際的な不信感、経済の停滞、財政危機、そして震災復旧・復興の停滞と、そうでなくても問題が解決されないのに、さらに場合によっては衆議院解散総選挙という回り道をするのかという反対意見はよく分かります。

ただ、一方で、それら全部とは言わないけれど少なくとも半分以上の責任については2年前に政権交代して日本の舵取りを託された与党が結局は「口だけ内閣」だったために起こったことも事実で、このままズルズルと任期残りまで我慢するの、という意見ももっともだと思うんですよね。

現在の運用チーム(内閣)に、これだけの問題を解決する能力が足りないことは明らかで、本来ならば人材の入れ替え(部分連合?)や、大胆な計画変更(マニフェストの破棄?)といった荒療治を含む、リカバリープランをちゃんと作成しないといけないわけですが、それが全く見えない。で、対する野党側にしても「止めろ」とは言っても「こうやれば問題は解決する」という対案というか、具体的なアクションプランがよく見えない。

ただ、今回の状態特に震災関係の対応について考えると、実行者(官僚)はそれなりに活動しているのに、その上で指示を出すべき「政治主導」 が「政治無能」になっていることを考えると、少なくとも今の運用チームはそう取っ替えが必要かも。で、重要なのは、実はプロジェクトリーダーやチームリーダー辺りが多少おかしくても(それじゃ困るけど)、実行チーム特にグループリーダーがしっかりして実務をこなせれば、問題なのはそういうチームを束ねて全体の進捗を把握して責任をとる「人」なわけだから、実はリーダー交替というのもそれ程大変じゃないかも。ただ、今回の場合は国内全体での選挙が必要になると、これは今の状況では厳しいのでそこをどうするかですよね。

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