2011年6月1日

電気抵抗「ゼロ」の発電機

滋賀県草津市の男性が発明したという、電気抵抗「ゼロ」の発電機。最初聞いたときに「あれ、そんなこともうやってなかったの?」と思ってしまったんですが、そんなことを思うだけとの人と思いついたら実際に手を動かしてみる人の違いは、大きいと言うことなんでしょうね。

で、これは発電機に関してですけど、発電機と電動機(モーター)って、表裏の関係だから、この構造・仕組みを利用して「抵抗がゼロのモーター」何て言うのも出来ないんだろうか。もちろん、「ゼロ」の意味は発電・回転時に発生する磁力抵抗のことで物理的な回転軸の摩擦抵抗は無くならないわけだから、永久運動みたいなことは出来ないけれど。磁力抵抗って、どの程度の大きさを占めていて、どれだけ発電効率が改善させるのか、実証実験や実用化を速く見てみたいですね。最も効率的なのは、8台の発電機を並べたときとの事ですが、問題になりそうなのはそれだけの台数の発電機を直線上(回転軸上)に並べるために奥行きが必要になることでしょうか。でも、それって大規模発電なら元々の規模が大きいので、それ程大きな問題にはなりそうもないですね。小型化して、ハイブリッド車に搭載する時には、増える奥行きをどう収納するのかちょっと工夫が必要かもしれないけれど。

この発明自体は、今回の震災を切っ掛けにと言うことではないと思うけれど、震災復興に繋がる技術と理解されれば、これから実用化への加速度もどんどん高くなるでしょうね。自分は自然エネルギー(風力、太陽光)にはどちらかというと否定的だけど、例えばこの技術を利用してこれまでよりも効率の良い発電機が実用化されれば、風力発電が生かされるかもしれないし、ちょっと思うのは水力発電でダムとか作らなくても、川の流れの中にスクリューとこの発電機を入れるだけで結構な量の発電が得られるかもしれない。川でなくても、海の中での「海流発電」なんかでもいいし。あるいはもっと身近な「自転車発電機」が実用化されるかも。ちょっと楽しみな技術です。

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