東京ドームや西武ドームが節電目標を大きく達成して、夏場の主催試合を開催出来そうというニュース。デイゲームなら、それ程消費電力を気にしなくて言い屋外型の、例えば神宮球場とか横浜スタジアムと違って、ドーム球場はデイゲームでも空調や室内照明でかなりの電力消費をしますからね。特に、東京ドームのような密閉型の場合は、ドーム形状を維持するためにも無い気圧を高めないといけないから大変。
ただ、この記事で気になるのは、目標を大きく上回る節電も、実はその分自家発電装置を導入してカバーしているということ。勿論、照明を落としたり、設定温度を上げたりと言う努力もして、それなりに節電はしているけれど、どうしても必要な部分は自家発電でかなりの電力を補う計画なんですよね。だから、実質的に使用する電力が減っているわけではなく、東京電力から購入する電力が減っているだけ。だから厳密には「節電」(部分もあるけれど)というよりは「補電」(補完電力)とでも言うべきですよね。今後、原子力発電に対しての風当たりが強くなり、太陽光発電とか風力発電とか、いわゆる「エコ発電」に世論はシフトしていくんだろうけど、その時に見かけ上の消費電力だけでなく、実際には節約してもこれだけは必要と言う部分をちゃんと加味して評価しないと、将来天然ガスや石油価格が高騰したり輸入障害が発生した時には、この手の自家発電設備が受ける影響も大きいだろうし、そうすると見えていなかった黒子発電が無くなり、一気に電力不足に陥るという危険性もあるように感じますね。
六本木のアークヒルズでは、自家発電でビル内の電力を賄えるだけでなく、東京電力へ売電まで出来る設備を整えているそうですけど、これからは大規模な施設には自家発電装置の設置が義務づけられて、今のコンビニが緊急時の避難場所になるように、何か大規模災害が発生した時には緊急の電力供給拠点として整備されたらいいですよね。いゃ、その地点から周辺に電力供給するなんていうのは流石に厳しいだろうから、避難場所兼電気・電源充電場所兼基地局などの臨時設置場所といった感じで整備出来れば良いんですけどね。問題は、発電装置だけではなく、肝心の燃料をどのように備蓄するのかということ。それなりの量が必要になるだろうし、あと燃料類は「危険物」扱いだからそれらの安全性とかも考えないといけないし。結果的には、国、地域、市町村、地区、個人という何段階にもバッファーを持つことしか解決策は無いのでしょうね。
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