2011年3月15日

メディアスクラム

一昨日の夜くらいから、民放のキャスター達が被災地に入り、現地の様子を詳細にレポートし始めています。それはそれで重要な仕事だとは思うけれど、今必要なことはそれではないような気もします。彼らは、災害救助隊や自衛隊ほどの自己完結能力は無いかもしれないけれど、それでもそれなりの移動力となんと言っても強力な通信能力は持っているわけです。例えば、NHKと民放がメディアスクラムを組んで、放送内容を関して分担するとか(NHKは政府発表と原子力関係専念とか)、民放は民放で、現地の系列局と連携して地域分担をして、現地のハザードマップ作成とか、避難所の状況(被災者名簿や必要な物資のリストアップ)等を作成して、どんどん中央に投げて物流管理の基礎情報作りをするとか。さらには、取材ヘリを飛ばすならば山間部とかのこれまで手が回らなかったか孤立地域・地帯が無いか、その探索をするとか。

何を言っているのかというと、今のメディアの放送内容は我々被災地の外にいる人用の情報提供なんだけど、そうではなくて被災地の人が必要な情報を提供するようにしなくちゃということ。避難所の人たちの口コミ・壁紙への書き込み情報を収集して整理して相互参照出来るようにするとか。メディアの第一の仕事は、情報機能を失った被災地に、まずは簡単なものでも良いから情報システムを構築する事ではないだろうか。

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